公開:2019/01/25 伊藤 みさ │更新:2021/10/17

三次もののけミュージアム、妖怪コレクション5000点!日本初の妖怪博物館

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妖怪の町・広島県三次市に妖怪博物館「三次もののけミュージアム」が2019年春に誕生。日本一のコレクターである湯本豪一氏のコレクション寄贈により実現する。

広島県三次市の新たな観光拠点を目指して「三次もののけミュージアム」が2019年4月26日にオープンしました。

三次もののけミュージアム の正式名は「湯本豪一記念 日本妖怪博物館」。旧三次市文化会館跡地(広島県三次市三次町)に新たに建設されました。

三次もののけミュージアム、妖怪コレクション5000点の博物館

日本初の妖怪博物館「三次もののけミュージアム」では、三次市が舞台となった物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」と「湯本豪一コレクション」を中心に展示。

日本の妖怪に関する資料を展示(常設展示)し、私たちの生活の中で妖怪たちがどのように捉えられ、表現されてきたかを資料展示やデジタルでの新たな魅せ方もしています。

また、デジタルコンテンツ制作会社「チームラボ」がコラボした “チームラボ妖怪遊園地” エリアも常設されることなどでも注目を集めました。

湯本豪一と、稲生物怪録(いのうもののけろく)

館の名称にも入っている湯本豪一(ゆもとこういち)さんは、日本一の妖怪コレクション収集家であり民俗学者。大学院や大学で教鞭をとる傍ら、妖怪研究も行い関連著書を多数執筆しています。

そして三次市三次町は 江戸時代以降から現代まで絵本や絵巻・漫画の題材になったり、全国の広い範囲にわたって伝承されているという妖怪物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の舞台にもなっています。

稲生物怪録(いのうもののけろく)は、稲生平太郎と人間をおどかしにやってきた魔王たちとの不思議な体験を綴った物語。

物語には、当時三次に実在していた人物が登場します。時を経て伝承される内容に変化がつけられ現代にまで残り続ける、隠れたベストセラー。

▼妖怪物語 ストーリー

寛延2年(1749年)7月1日、旧三次藩の町内で暮らす16歳の稲生平太郎のもとに、突如、怪物姿の魔王が現れる。それ以降、一か月間にわたりさまざまな怪しげな妖怪によっておどかし続けられるものの、平太郎は最後までそのおどかしに耐え抜きとおす。via. miyoshi-mononoke.jp

こんな歴史的背景を持つ三次に、もののけミュージアム(湯本豪一記念 日本妖怪博物館)が2019年に誕生。ここに並ぶコレクションは、日本屈指の妖怪コレクターである湯本氏が寄贈したもの。

湯本氏が私財を投じて収集した、貴重なコレクション約5000点が並び “日本最大の妖怪コレクション” が楽しめます。

三次もののけミュージアム の建物構成

広い芝生広場(イベント広場)を囲むように「L字」の平屋建ての施設が並ぶ「三次もののけミュージアム」。

三次もののけミュージアム 外観
写真左手「博物館フロア」/ 右手「交流館フロア」
三次もののけミュージアム 顔ハメパネル
館の外には顔ハメパネルもあり

敷地正面から入って左手が「博物館フロア」。こちらは有料施設で、常設展示・企画展示・チームラボ妖怪遊園地・ミュージアムショップ があります。

右手にあるのが「交流館フロア」。

レストランや観光情報提供スペース、三次のお土産ゾーン、講座やワークショップが実施される部屋もあります。

三次もののけミュージアム「博物館フロア」

三次もののけミュージアムは、資料展示だけではなく、楽しんで見られる工夫があちこちにあります。

エントランスホールでは大きな画面が目を引く「デジタル妖怪大図鑑」がお出迎え。

三次もののけミュージアム エントランスホール

タッチパネルで資料を見ることができ、指で触れるとその妖怪の詳細を見ることができます。

三次もののけミュージアム エントランスホール2
三次もののけミュージアム ミュージアムショップ
エントランスホールの横にはミュージアムショップもあり

ミステリアスな雰囲気の暗がりの展示室に足を踏み入れると、「日本の妖怪」「稲生物怪録」「チームラボ妖怪遊園地」といった3つの常設展示室と、企画展示室が1つ。

三次もののけミュージアム 展示室入口
展示室への入り口が暗がりになっていてちょっとドキドキする
三次もののけミュージアム 館内の様子
三次もののけミュージアム 館内の様子2
不気味な妖怪ばかりでなく、ひょうきんな風貌のものもあって意外でした

施設の方が楽しみ方をレクチャーしてくれるので、詳しく知りたい方はどんどん話しかけてみて。

三次もののけミュージアム 館内の様子3
デジタルを駆使した展示も

チームラボ妖怪遊園地では、用意された妖怪ぬりえに色を付けてスキャンしてもらうと、壁一面のスクリーンに “マイ妖怪”が現れ、動き出す。

三次もののけミュージアム チームラボ妖怪遊園地1
三次もののけミュージアム チームラボ妖怪遊園地2
三次もののけミュージアム チームラボ妖怪遊園地3
三次もののけミュージアム チームラボ妖怪遊園地4
うちの子が見知らぬ妖怪と踊っていました

こどもは特に楽しめそうなコンテンツです。

妖怪遊園地、三次にチームラボ常設
妖怪に変身して写真が撮れるカメラもあり

【妖怪】は、心の不安や闇に感じる気配など、どの時代にも「人の心を映すもの」として生み出されてきたもの。

今でも小説やアニメ・ゲームの題材として絶えず使われ、海外からも注目度の高いサブカルチャーとなっており、外国の方が三次を訪れるきっかけにもなっているそうですよ。

三次もののけミュージアム 館内の様子4
湯本豪一記念 日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)
住所 広島県三次市三次町1691-4
開業 2019年4月26日
時間 9時30分~17時 ※入館は16時30分まで
料金 大人600円、高大生400円、小中生200円 ※左記はチームラボ妖怪遊園地を利用する場合の料金。利用しない場合は観覧のみの料金設定があります。
問合せ 0824-69-0111
定休日 水曜日(休日の場合は翌日が休館となる)、年末年始(12月29日~1月3日)
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※内容は執筆時のものです。

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