広島で竹野内豊・石橋監督が映画「人生の約束」を語る

石橋冠初の映画監督作品「人生の約束」のPRキャンペーンで竹野内豊さんと石橋冠監督が来広。エネルギー溢れる監督と穏やかに語る竹野内豊さんのインタビュー。

2016年1月9日に公開となる映画「人生の約束」のメディア向けのPRキャンペーンが12月3日 広島で行われ、主演・竹野内豊さんと石橋冠監督が作品について熱く語りました。

竹野内豊・石橋監督が広島で映画「人生の約束」を語る

石橋冠といえば、ドラマ「池中玄太80キロ」や「マグロ」「点と線」などで知られる演出家。テレビ界の巨匠が今作「人生の約束」で、映画に初挑戦する。

映画「人生の約束」のキャストには、竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、市川実日子、髙橋ひかる、立川志の輔、室井滋、柄本明、ビートたけし、西田敏行ほか。あらすじは以下。

親友・塩谷航平と共に企業し会社を興したIT関連会社のCEO・中原祐馬(竹野内豊)は、数年前に航平を会社から追い出す形で決別していた。

ある時、そんな航平から何度も携帯に着信があった。折り返しても繋がらず、胸騒ぎを覚えた祐馬(竹野内豊)は、航平の故郷・富山に向かう。しかし佑馬が直面したのは、予期せぬ親友の死だった。

事態が飲み込めないまま、線香をあげようと祐馬。しかし航平の義兄(江口洋介)は、会社を追い出した挙句、最後に航平が何度もかけた電話に出なかった祐馬を許せず殴り掛かる。そこに現れたのは、航平の忘れ形見の娘・瞳(高橋ひかる)だった。

残された瞳のために、何か出来ることはないだろうか? 「最後に曳山をもう一度曳きたい」と地元の祭りへの思いを叶えられずに亡くなった親友の思いも知り、「西町から四十物町の曳山を取り返してほしい」という瞳の願いを叶えようと奔走する。

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映画「人生の約束」 竹野内豊・石橋監督インタビュー

脚本について

石橋監督
直球で作りました。なるべく見てくださる人の心の中に、そっと入っていけるような映画にしたいと念仏のように唱えながら撮影致しました。

私は高齢者なんで、100万部売れたコミックが原作の映画化というのはちょっと恥ずかしいので(笑)、0から起こした話で、自分のやりたかったものを挑戦する心意気で完成させました。

人生の約束、石橋冠が脚本・監督を務める

テレビと映画の違いは?

石橋監督
脚本作りは結構違いました。テレビは毎分視聴率と戦っていなければならないですし、チャンネルを変えられないようにするための手立てといいますか、意識して作っているのですが、40年テレビで学ばせてもらったことも沢山あります。

映画も時間制限があって、人間が最も心地よく見られる時間は2時間なので、2時間くらいにして下さいとも言われますし、自分もそのほうがいいかなと思っています。なので、映画で表現したい欲望を削りながら筋を1本通していく。

映画の作り手の快楽は、暗闇(劇場)に入ってくれたら、一応最後まで見てくださる。テレビのようにチャンネルを変えられることはないので、基本的な安心感はあります。テレビではチャンネルを変えられる可能性がありますから。

石橋監督、映画 人生の約束の脚本について

作品と監督の印象は?

竹野内豊
この映画は本当に直球で、ストレートに人の気持ちに届く素敵な映画に仕上がってるんじゃないかなと思います。

あと、監督は自分は年寄りだからなんておっしゃってますが、いやいやいや…バリバリですよ(笑)

若い人からチカラを貰って…なんて言葉もよく聞きますが、この映画に関しては監督の熱・エネルギーで、関わる全ての人たちが動かされるくらいの、本当に熱いんですよ。

それは共演していた江口さんはじめキャストの方たちも、監督を見ながら「本当にすごい監督だよね」と話していたくらいです。

竹野内豊「監督のエネルギーが凄い」

竹野内さんの“嫌な男”の役は珍しいですが如何でしたか?

竹野内豊
確かに考えてみたら23年、そういう役がなかったんですけど、本当はもっとやってみたいという気持ちがあります。なので今回は新鮮でした。

非常にやりがいのある役でしたし、柄本明さんや西田さんなど、これだけ凄いキャストの方たちの中で、本当にたくさん勉強をさせて頂きました。

竹野内豊「クセのある役をもっとやってみたい」

石橋監督
あんな竹ちゃん(竹野内さん)見たことなかった!と、見た人が言ってくれるような作品にしたいというのが、僕の密かな野心でもありました。悪役というかヒールっぽいところから始まって、純化を遂げて、再生を掴むまで。

竹野内さんの演技は、詩集を読んでいるようなんです。非常に美しくて贅沢な余白がある。撮りながら、それをすごく感じて、それを大事に撮っていこうと思いました。

石橋監督「竹野内さんの演技は詩集のよう」

竹野内さんは監督に、事前に現地を見ないようにと言われていたそうですが?

石橋監督
散歩したり風景も見ないで、事前の知識も入れないでほしいと頼んでいました。表情がとても素直に出てくださる俳優さんなので、記憶が頭を通過しないように、彼が新鮮に感じてくれるように、その場その場のシーンが生きてくるようにとお願いしました。この映画は、中原祐馬(竹野内豊)のドキュメントでありたいと。

竹野内豊
江口さんが先に(富山に)現地入りされていて、何度か富山には行かれていたとも聞いていたので、先輩が現地を確認しているのに、自分はいきなり何も知らずに入って大丈夫かという不安はありました。

でも現場をちゃんと温めておくから、現地のことや曳山についても、ネットなどで下調べもしないで、何もしらない状態で来てほしいと言われていました。

竹野内豊 映画 人生の約束で「アウェー感がすごかった」

実際に(自分が初めて)富山入りしたときに、ものすごくアウェー感を感じまして(笑)漁師役の皆さんは本当に見事なまでに出来上がってまして、江口さんなんかも現地の人と見分けが付かないほどでしたし、小池栄子さんも図々しいんだけど憎めない地方のおばちゃんといいますか、そういうのが本当に出来上がっていたんですよね。

人生の約束 江口洋介
(C)2016「人生の約束」製作委員会

そのアウェー感にちょっと寂しい気持ちもありましたけど、でも、いま感じているその気持ち(アウェー感)もそのまま、作品に取り入れることが出来ました。東京でガチガチだった鉄の塊(心)を、富山でゆっくり溶かしていったという感じでした。

人生の約束、江口洋介と小池栄子が漁師役
(C)2016「人生の約束」製作委員会

*  *  *

インタビューでは、監督のエネルギッシュな想いや、竹野内さんの繊細で丁寧なコメントから、作品への愛情が伝わってきました。

映画は「1本だけ映画が撮りたい」とかねてから夢を持っていたという石橋監督が、ここで撮らなければと惚れたんだ富山の美しい風景の中で、撮影が行われた。

億単位のお金を動かす東京での生活とは真逆の環境下で、親友が大切にしていたものに触れ、ガチガチだった心がゆっくり溶けていく男の姿から、絆や再生をストレートに描いた作品となっています。

映画は2016年1月9日より全国ロードショー。以下は予告ムービー。


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( 記事: Mika Itoh )

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