公開:2013/01/09 伊藤 みさ │更新:2013/01/09

美輪明宏 ヨイトマケの唄の意味って?

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美輪明宏さんが2012年の紅白歌合戦で披露した ヨイトマケの唄 が話題となっています。 感動した!との声が多い ヨイトマケの唄ですが、 ヨイトマケ ってどういう意味?歌にまつわる エピソードなども。

美輪明宏さんが2012年の紅白歌合戦に初出場し、披露した ヨイトマケの唄 が「最も印象に残ったアーティスト」としてレコチョクが発表したことが話題になっています!

美輪明宏 ヨイトマケの唄の意味
Photo by 美輪明宏 全曲集 2013

ヨイトマケの唄 の ヨイトマケ という言葉の意味は、yahoo辞書によれば

よいと‐まけ

建築現場などでの地固めのとき、大勢で重い槌(つち)を滑車であげおろしすること。また、その作業を行う人。作業をするときのかけ声からいう。

と説明されており、zokugo-dict.com では 重いものを滑車で上げ下げする時などに言った「ヨイっと巻け」というかけ声が転じて そういった作業をする人の事もヨイトマケと呼ぶようになった。稼ぎの少ない夫を持った妻や 夫に先立たれた妻が家族を養うための仕事でもあった事から ヨイトマケ=「働く女性」という意味で使われる事も多かった。 と説明されています。

美輪明宏さんの ヨイトマケの唄は 工事現場で働く友人の亡き母の事を歌った唄なのだそうです。

ヨイトマケの唄に秘められた親子の愛、現代でもカバーされ続ける歌

美輪明宏さんは 2013年1月9日に放送されたミヤネ屋の中で ヨイトマケの唄 について以下のようなエピソード(実話)を明かしています。

「ヨイトマケの子」「きたない子供」と小学校でいじめられた子(=美輪明宏さんの友人)が涙にくれながら学校を飛び出し 母親に告げ口をして学校に乗り込んでもらおうと 母が働く工事現場に行った。
その母は片足が不自由だったが、仕事仲間に 罵声を浴びせられながら一生懸命頑張っていた。ふとした時にこれを見ていた我が子に気づき、母はニッコリと笑って[大丈夫だよ、頑張るからね]というようなジェスチャーをしてみせた。
その姿を見て子どもは、「母に心配はかけられない!」と涙をぬぐって学校に帰り、勉学に勤しんだ

美輪明宏さんは、その友人の事を詩にしたのだそうです。

ヨイトマケの唄には「父ちゃんのためならエンヤコラ 母ちゃんのためならエンヤコラ もひとつおまけにエンヤコラ」という歌詞がありますが

これは建設機械が普及していなかった時代に 地固めをする時に 重量のある槌を数人がかりで上げ下げしていた労働者(日雇い労働者で構成されていたとか)たちがかけ声として歌っていた言葉のよう。

「ヨイトマケの子!」と言っていじめがあったと 美輪明宏さんが明かしたように この言葉は「差別用語」とされた。

ヨイトマケの唄は、発表後多くの人の心を打ちCDセールスも順調だったようですが 差別用語が含まれるとして民放連から洋注意歌謡曲に指定され、長い間民法テレビで放送される事はなかったそうです。

ヨイトマケの唄 桑田佳祐
桑田圭介が発表したベストアルバムTOP OF THE POPSに ヨイトマケの唄が収録されている

近年になり 泉谷しげる/桑田佳祐 ら大物歌手が歌うなどした事をキッカケに様々なアーティストも音楽番組やCDに収録。

そして美輪明宏さんはデビュー60年、77歳にして2012年の紅白歌合戦に初出場。

普段は金髪でメディアに出演する美輪さんでしたが この時は「ヨイトマケの唄」の世界観を壊さないように、と黒い髪に黒い服装という姿で登場。

いじめられっ子だった男の子が家族のために必至に働く母の姿を見て成長し、立派なエンジニアになった青年の物語を 感情を込めて歌う姿は多くの人に感動を与え「涙がとまらなかった」という声が多数寄せられたそうです。

ヨイトマケの唄 -美輪明宏/goo歌詞情報
ヨイトマケとは/日本語俗語辞書
よいと‐まけ/yahoo辞書
ヨイトマケの唄/Wikipedia

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