アルツハイマー病の原因にヤマイモ成分「ジオスゲニン」が効果的と判明
アルツハイマー病に、ヤマイモに含まれる成分 ジオスゲニン が効果的であることを、富山大学の研究グループが行った動物実験で明らかに。ジオスゲニン は、アルツハイマーの原因とされている タンパク質(ベータアミロイド)を減少させる効果や、病変した神経細胞を回復させる効果もある
アルツハイマー病に、ヤマイモに含まれる成分 ジオスゲニン が効果的であることを、富山大学の研究グループが行った動物実験で明らかになりました。
ジオスゲニン は、アルツハイマーの原因とされている タンパク質を減少させる効果や、病変した神経細胞を回復させる効果もあることが確認されたそうで、
photo by アルツハイマー病がわかる本
ジオスゲニン を用いて治療薬の開発にも繋げられるのではと期待されています。
アルツハイマー病 はこれまで、有効な治療法が発見されておらず、進行を遅らせる薬はあっても完治や改善などに有効な薬は発見されていなかった。
そのため、アルツハイマー病にかかると進行を止めることは出来ないため、人の助けなしでは生活出来なくなり、最終的には過去のことも自分のことも分からなくなり、失外套症候群(眼は動かすが、身動きひとつせず、言葉も発さない状態)となっていた。
ジオスゲニン が、アルツハイマー病に対して得られた効果
ジオスゲニン がアルツハイマー病に効果的であるとわかったのは、以下のような症状から。
まず、マウス6匹に20日間にわたってジオスゲニンを投与したところ、マウスの脳に蓄積されていた ベータアミロイド(アルツハイマーの原因とされているタンパク質)が70%減少した。
さらに、アルツハイマーになると病変するという記憶情報の伝達をつかさどる神経細胞の「軸索」が正常に近い形に戻っていた。これらの研究結果から、
ジオスゲニンは、アルツハイマー病の新たな手掛かりとなり、また日常生活でも手に入れやすいヤマイモという食材に含まれていることも、簡単に摂取することが可能なのが嬉しい。
今後、この成分が人間にも有効か等、さらに期待を込めて研究をすすめていくとのことです。
アルツハイマー病を予防するために、普段から出来ることは?
アルツハイマー病に有効な成分が発見されたとはいえ、実用化までにはまだ時間がかかりそう。ならば、かかることを未然に防げるよう心掛けておきたいもの。
現在、予防に有効と言われている方法は「食習慣」「運動習慣」「知的生活習慣」の3タイプ。
●食習慣
魚(EPA・DHAなどの脂肪酸)の摂取、野菜果物(ビタミンE・ビタミンC・βカロテンなど)の摂取、赤ワイン(ポリフェノール)の摂取などが本症の発症を抑えることが分かっている。1日に1回以上魚を食べている人に比べ、ほとんど魚を食べない人は本症の危険が約5倍であるというデータがある。
●運動習慣
運動習慣も発症の危険を下げる。有酸素運動で高血圧やコレステロールのレベルが下がり、脳血流量も増すため。ある研究では、普通の歩行速度を超える運動強度で週3回以上運動している者は、全く運動しない者と比べて、発症の危険が半分になっていた。
●知的生活習慣
テレビ・ラジオの視聴、トランプ・チェスなどのゲームをする、文章を読む、楽器の演奏、ダンスなどをよく行う人は、本症の発症の危険が減少するという研究がある。
また、タバコは発症の危険性を高める。自らタバコを吸う(能動喫煙)だけではなく、非喫煙者であってもタバコから出る有毒物質(受動喫煙)の影響を受け発症率が高まる
(by Wikipedia)
その他、睡眠不足もアルツハイマーの危険性を高めるとアメリカワシントン大学などの研究チームの発表によってわかっています。
ジオスゲニンなどから、アルツハイマー病についての更なる効果が発見されることに期待したいですね。
・参考
ヤマイモの成分がアルツハイマー病を改善
山芋、とろろ、山芋の粉末など
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