公開:2024/08/22 Mika Itoh │更新:2024/08/22
戦艦大和の主砲を製造「大型旋盤 15299機」ガラス張りの無料展示施設、大和ミュージアムに
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69年ぶりに呉に帰ってきた巨大旋盤「15299機」が大和ミュージアム(広島県呉市)横で無料展示中。戦艦大和の主砲を製造した旋盤を見学できる施設がクラウドファンディングで実現しました
大和ミュージアム(広島県呉市)の横に、ガラス張りの無料展示施設が2023年に誕生しています。
展示されているのは、戦艦大和の主砲を製造した巨大な旋盤『15299機』。設置場所は、大和ミュージアムの駐車場西側で大和波止場公園の入口付近です。
雨風をしのげるよう建物内に置かれ、ガラス張りの外周から見学できるようになっています。
大型旋盤 15299機とは?
旋盤とは、金属の塊や部品などを回転させながら削るための機械。ドイツで製造されたものを1938年に輸入し、当時の呉海軍工廠の工場で戦艦大和の主砲を製造する際に使用されました。
写真はいずれも、大和ミュージアム横で展示中の「大型旋盤 15299機」
敗戦後、旋盤15299機は兵庫県明石市の機械部品製造会社「きしろ」が買い取り、大型船舶用エンジンのクランクシャフト旋削と役割を変えて2013年まで現役で稼働していましたが、
その後は役目を終えて、工場敷地内で保管。手放し処分する予定だと知らせを受けた大和ミュージアムは、これを引き取って展示することに。
しかし、新型コロナの影響から来館者数は激減・感染対策費などで財源の確保が厳しいことから、ふるさと納税型のクラウドファンディングを実施。
目標額だった1億円を、なんとたった1日足らずで超える支援が集まったことから、兵庫県明石市から呉市へと無事に輸送・無料施設の建設が実現し、69年ぶりに呉の地に帰ってきました。
大和ミュージアムは現在、既存施設を大改修中。完成後には展示内容もさらに充実する予定となっています。
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