JFE福山・工場見学レポート！世界最大級の製鉄所を体感

JFE福山はマツダスタジアム280個分の広さ！いざ、JFEスチール西日本製鉄所の工場へ

以下の動画は、工場見学会のハイライト動画。

今回の工場見学では、「高炉」の管理室と、「熱延機（ねつえんき）」の2つを見学。バスに乗り込み、説明を受けながら工場内を巡ります。

100mの高さがある「高炉」内では、鉄鉱石から鉄を取り出すための工程を行う高炉の管理の現場をガラス越しに見学できます。

作業は機械で行われ、これをコンピューターで管理。わずか数人で効率的に管理が行われています。高炉の温度は最高で2000℃以上にもなるのだそうで、温度は24時間365日下げることなく鉄が作り出されるため、ここで働く人たちは三交代制となっています。

高炉の設備がどのような仕組みになっているのか？何を混ぜて鉄を取り出すのか？などがパネルや実物で分かる

次は「熱延機工場」へ。ここでは、加工しやすい状態となった大きな鋼の塊・鋼片（こうへん）を薄く・長く伸ばすための工程が行われます。

長さおよそ1kmにも及ぶ熱延機のラインには、熱せられた真っ赤な鋼片がゴトゴトと大きな音を立てて通っていく。不純物を取り除かれながら熱延機を通っていった鋼片は、最終的に数ミリの薄さまで伸ばされるという。

伸ばされた鉄は保管しやすいように渦巻き状に巻いていき、併設されている「コイルヤード」にて保管されます。

見た目は赤くありませんが、出来立ての鋼材は数百度もあるのだそう。工場の端から見学していても、その熱風が流れてくるため温度の高さを想像できます。ちなみに、国内の鉄の生産量は、ここ福山と倉敷にある工場が全国でトップなのだとか。

JFE福山の工場は、丸ごと1つの町！世界最大級の工場トリビア

工場見学では、普段は関係者以外は立ち入ることのできない敷地内へとバスが入っていくのですが、この敷地がとにかく広い！マツダスタジアムだと約280個分（1420万平方メートル）、ディズニーランドなら30個分入る広大な敷地となっています。

高炉／提供：JFEスチール西日本製鉄所

そのため、工場が1つの町になっており、町名はかつての企業名「日本鋼管」からとった「福山市鋼管町」という名前が付けらています。

工場にまるごと町名がつくほど広いため、敷地内にも交通ルールが厳しく設定されており、標識や信号機・踏切などもあります。

工場内に踏切があるのは、効率よく荷物を運搬するためにの社内専用の機関車が走っているため。また、工場の敷地内には安全対策のために消防車・救急車が常に用意されています。

見学会で見られる場所は一部ですが、移動中にもこういった工場や鉄に関する様々な話を聞くことができ、大人が参加しても十分楽しめる内容となっています。

JFE工場見学では、鉄に触れる実験なども

この他、室内ではビデオ鑑賞や、鉄の体感コーナーもあり。

自動車や船・橋・ビルなど大きなものから、パソコン（ハードディスク）やカイロの中身など様々なところに「鉄」が使われていることを、分かりやすいビデオで鑑賞したり、

「鉄の体感コーナー」では、新幹線用の線路の実物に触れたり

長さ1m程度の線路でも、子供は持ち上げられないほど重い

簡単に折り曲げることの出来る鉄がある事などを実際に触れて学ぶことができます。

子供たちのお土産には、スチール缶に入った飴も

スチール缶に入ったジュースや、JFE製のスプーンのお土産も

JFEスチール西日本製鉄所では、夏休みや冬休みなどの時期に合わせて定期的に見学会を開催。参加費無料で小学生以上が参加できます。また、10人以上の団体予約であれば、平日も工場見学を体験することが可能。詳細はホームページで確認できる。

JFEスチール株式会社 西日本製鉄所　工場見学
住所	広島県福山市鋼管町１
備考	10名以上の団体は平日の工場見学が可能（要予約）
問合せ	工場見学に関する問い合わせは 084-945-4451（9時～17時）まで。
関連	周辺マップ／福山のグルメ／福山スポット
その他	広島で行きたい、工場見学いろいろ

※内容は執筆時のもの。工場見学の予約についてはJFEまでお問い合わせ下さい。