公開:2016/09/01 伊藤 みさ │更新:2024/07/01
三江線 廃止へ、JR西日本「新たな交通プラン」立ち上げ
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JR西日本は様々な利用促進策を実施するも、利用者の減少に歯止めがかからないなどの理由をもとに、三江線(三次市~江津市)の廃止を発表しました。
JR西日本は、広島県三次市~島根県江津市を結ぶ三江線を廃止する意向であることを、2016年9月1日に発表しました。
三江線は、道路整備やマイカーへのシフトで利用減が人口減を上回る状況に。JR西日本は駅体制の見直し、ワンマン運転化、団体列車などによる増収策を実施。また、平成23年からは5年計画で地域とも一体となって利用者促進の取り組みを継続的に行っていたものの、
平成26年度の輸送密度は、1日当たり50人。会社発足時から比べると、約9分の1にまで落ち込みました。これに加え、平成18年・25年と大規模災害によって長期休暇を余儀なくされるなど、この路線の災害リスクを看過できない状況に。
こういった経緯から、何度も議論を重ねた結果、JR西日本としては三江線の鉄道事業はどのような形態であっても行わないという判断に至ったとのこと。
江の川の自然と共に在った三江線、ついに廃止へ
三江線沿線の自治体や住民・大学などが連携して、利用促進に向けた取組を行う「三江線活性化協議会」の発足や、神楽のラッピング車両を走らせたり…と様々な形で盛り上げようと頑張ってきた三江線だけに、廃止を悲しむ声もありますが、
ネットでは「やはり無理か…」「残念だけど、やむを得ない」という声も多いようです。廃止の日は明らかになっていませんが、廃止届は2016年9月末日までに国土交通省へ提出される予定となっています。
JR西日本は今後「この地域で公共交通を担ってきた事業者の立場として、地元と一緒により良い地域交通策定に向けて関わらせていただきたい」と、新たな交通プランの立ち上げや、それが軌道に乗る為に一定の役割を果たしていくとコメントしています。
三江線は108.1kmのうちそのほとんどを江の川と並行して走る路線で、車窓からの景色も美しい。
自然の中を走っていくその姿を写真に収めるカメラマンも多くいました。春には桜、秋には紅葉…と美しい沿線の風景が見られる三江線ですが、その運行もあとわずかとなりそうです。
JR西日本は9月30日に三江線 江津~三次駅間の鉄道事業廃止届出書を国土交通大臣へ提出。廃止予定日は平成30年4月1日となっています。
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