公開:2009/08/20 Mika Itoh │更新:2016/02/01
伴天連(バテレン) 東広島 西条にある、恐怖とエロスの喫茶店
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- 東広島市 グルメ
東広島市にあるエロスと恐怖の喫茶店・伴天連( バテレン )。独特な世界観に包まれた店内には、お化け屋敷のような様々な仕掛けがあるのです。
伴天連(バテレン)は東広島市にある喫茶店。喫茶店といっても、普通のそれとはちょっと違います。
伴天連は、恐怖とエロスがテーマの独特な世界観をもった喫茶店で、広島県内でも結構有名なお店。まるで、お化け屋敷のようなホラー喫茶店です。
なかなか分かりにくい場所にあるのですが、口コミで噂がどんどん広がって、テレビや雑誌などでも何度か取り上げられているため、関東など遠方からもわざわざ伴天連( バテレン )に行く為だけに新幹線に乗ってくる人もいるんだそうです。こだまなら、東広島駅(新幹線の駅)に停まりますしね。
バテレンに車で向かうなら、新幹線の東広島駅から 広島カントリークラブ(西条コース)に向って行けば、たどり着けます。以下はバテレンへ向う道。とてものどかな道のりです。
道の両側にゴルフ場のコースが見えてきます。コースとコースの間の道をそのまま進んでいくと、右手に西条グランドホテル(閉鎖)の看板が見えてきます。
このホテルの看板の手前に右折できる登り道があるので、それを進んでいくと伴天連 ( バテレン )の入り口に到着です。
東広島市 伴天連(バテレン)の駐車場に到着
伴天連(バテレン)と書いてある木が入り口の目印。パッと見ではとても喫茶店だとは気づきません。先へ進むと、かなり広めの駐車場があります。ラインなどで仕切られてはいないので、好きな場所に自由に止めて店内に向かいます。
ここからお店の入り口までは、伴天連のお庭が続きます。広いお庭で、不可思議なオブジェが至る所に並んでいます。ここのあたりから一気に、伴天連ワールドに突入します。
“ 三途の川 ” を渡ると、「ジョロジョロ…カッコン!」と鹿威しがあったり、石像や仏像のようなものも。
観音様(?)が、交通安全を推奨していたり。
伴天連のオーナーは、お化け屋敷のようなホラーなアイテムを数え切れないくらい収集しており、それらが店内外にズラリと展示されています。お庭のオブジェたちは、まだ全然 序の口。
建物が見えてきました。これは…とても飲食店には見えませんね…。いよいよ、店内へ突入です。
気を付けろ…中は真っ暗、店内に広がる恐怖と卑猥な世界
店舗入口の扉へと続く、黒塗りの通路。ここにもちょっとした「仕掛け」がありますが、ここで書いてしまうと行く人の楽しみを奪ってしまうので、店内外での仕掛けについてはあえて書きませんね。
通路を進んでいくと、いよいよ店内へのドアが。重い扉を開くと、中は真っ暗。足元を探りながらじゃないと、進めないといった感じ。
少し目が慣れてくると、わずかな明かりが見えました。よく見てみると、金色の仏像らしきものが…。奥から、「いらっしゃいませ」の声。「こちらにどうぞ」 と声だけが聞こえるものの、どこに居るのかわからない。
恐る恐る進んでいくと、やっとカウンターが見えてきました。「好きなとこにどうぞ」
中は想像していたほど広くなく、カウンターとテーブル席が3箇所のみ。広さでいうと、全部で15畳から18畳くらいでしょうか。テーブル席は広め。
振り向くと、吊るされた小動物の剥製らしきものがこっちを見ている…。
テーブルの上には「遺言状」と書かれたノートが3冊置いてあります。中を覗いてみると、このお店に訪れたお客さんたちが、お店の感想や記念のメッセージなどを思い思いに綴っています。
上を見上げると、ブツブツと穴が開いた人の顔のようなものが、沢山ぶら下げてある。髪の毛が付いた頭もあり、なんと人毛のヤツは年々毛が伸びているといいます。
「何しましょうか?」
奥から、おじいちゃんがオーダーを取りにやってきました。お店の怖い雰囲気に反して、おじいちゃんは、すごくフレンドリー。
メニューを見てみると、すべて500円。500円均一にしているのは「会計がラクだから」だそう。たしかに。
「コーヒー2つ、お願いします」
オーダーした後、すぐに裏でコポコポコポ…と、コップにコーヒーを注ぐ音。もう出来とんかい(笑)!
メニューに関してはミックスサンドは出来立てが提供されますが、そのほかは基本的にとりあえず「あるよ」という感じ。飲食の味じゃなくて、雰囲気を楽しんで欲しいという感じのお店です。
「アメちゃん、あげようね」
フレンドリーなおじいちゃんは、コーヒーを出してすぐに、北海道ミルク飴をサービスしてくれました。それにしても、おじいちゃんの笑顔が、とにかく可愛い。
私がパチパチと店内の写真を撮っていると、「お2人で一緒に撮ってあげよう」 と写真を撮ってくれました。サービスいいなぁ。
「ありがとうございます」といいかけた時、「 こっちのアングルもいいから、おいで 」とイチオシのシャッターポイントらしき カウンターに誘導され、そこでも1枚、パチリ。
なんてサービスのいいお店。
さらに「テーブル席より、カウンターのほうが面白いよ」と声を掛けて頂いたので、テーブル席からカウンター席に素直に移動。
カウンター周りは特に、いろんなモノが沢山ある。気味の悪い置物や剥製はもちろん、ちょっとヒワイなものも、意外と多い。
このお店は「エロスと恐怖」という2つのテーマに沿ったオブジェがたくさん置かれているのですが、「エロス」に関しては意外にも おじいちゃんが手作りしているモノも多いのだそうで。
そうこうしていると、入り口のほうから団体の女の子がやってきました。
「ヤダー!!怖くて進めない!」
「キャーーーーーーッ」
「へんな音がするーーー」
ギャルたちの悲鳴が店内に響き渡ります。どうやら、広島大学の学生さんたちのよう。そうそう。ここから広大って近いんですよね。
「 そういえば、ナントカっていう人がこないだ取材に来たよ。なんだっけ、あのヒョロッとした…」
そう言いながら、アンガールズのサインを見せてくれました。他にない雰囲気のお店ということでTV取材も多いようです。
ご主人の話を聞いていると、ここの名物だった おばちゃん(おじいちゃんの奥さん)が、2008年に亡くなったそうで、今はご主人が1人できりもりしているそう。
お店の景色に同化しちゃってますが、この人が店主の藤田さん。77歳とは思えない、お肌ツヤツヤのイケメンでした。
「伴天連というお店の名前には、どんな意味があるんですか?」と聞いてみたところ、ポルトガル語で「神父」とか「男」 という意味なんだそう。
おじいちゃんが独身の頃、1人でお店をやろうとした時に、相談しに行った神社で付けて貰った名前なんだそうです。
レコードで流れるBGMには、恐怖感を増すような効果音もあって、女の子たちの悲鳴が、定期的に店内に響き渡ります。写真ではよく見えませんが、どこで集めてきたんだ…というような不思議なものがたくさん、あります。
「気味が悪い」を徹底してる感じ。初めて訪れた人にはかなり、衝撃的なようですよ。
雰囲気を楽しみに行くという感じのお店なので、店主との絡みがあったほうが断然、面白い。前にいた看板娘(おばちゃん)もお客さんから人気のあった方で、口は悪かったのですが、おばちゃんに会う事を楽しみにして来るお客様が多かったようです。
今は、おじいちゃんが1人できりもりしている為、お客様が多い時はなかなか話せないかもしれませんが、行く時には 「カウンター席」 をお勧めします。
所狭しと飾ってある不気味な人形や剥製などは、おじいちゃんの話を聞きながら眺めるのと、そうでないのでは 満喫度が違います。どんどん話しかけてみて。
おばちゃんがいた頃は店内撮影禁止(有料)だった店内も、最近はオープンでした。
◆伴天連 バテレン
住所 広島県東広島市下三永
営業 10時から18時頃 来客が少ない時は、17時で終ることも。
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