公開:2015/08/11 伊藤 みさ │更新:2015/08/11
平和公園を茶庭に見立て早朝のお茶会、上田宗箇流家元がお茶振舞い
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- 広島ニュース
朝4時から平和公園で始まる異例の行事、「平和記念公園茶会」が開催されます。被爆70年の記念事業として上田宗箇流の家元がお茶を振る舞います。事前申し込み制で200名無料招待。
広島市が、被爆70周年記念事業として「上田宗箇流 平和記念公園茶会」を2015年8月15日に開催します。
※画像はイメージです
これは、平和記念資料館の北側に4畳半ほどの特設茶室を設置し、平和記念公園全体を露地(茶庭)に見立てて行う大規模なお茶会。
真夏の暑さを避けるかのように、なんと夜明け前の午前4時から6時までという早朝に実施される珍しいイベントです。
暗闇と光、夜明け…と空の変化を利用して魅せるお茶会
広島には戦前、城下町の豊かな文化体型があったそうですが、被爆によってそれらの文化財・人材が多く失われました。それでも「上田宗箇流」は苦難を乗り越え、400年以上もこの広島で続く茶の湯の家元。
そんな上田宗箇流の協力のもとに今回のお茶会は開催され、広島の伝統工芸品である宮島焼、銅蟲(どうちゅう)、高盛絵などを集結させてお茶会を実施することで、これからの広島には「文化の力」が重要であることを示し、感じる時間とするよう。
その演出も凝ったものがあり、原爆ドーム・平和の灯火・慰霊碑・平和記念資料館をむすぶ直線上に茶室を設置。お茶会がはじまる夜明け前の午前4時には茶室の床下から強力なライトを配置してその空間を暗闇に浮かび上がらせる。
日の出と共に次第に光が太陽の光と混ざって同化し、辺りには現在の復興した広島が現れる…という演出。
特設の茶室には亭主として上田宗箇流家元の上田宗冏氏、客人として松井広島市長・建築家の隈氏・マツダのカーデザイナー前田氏が入り、お茶やお菓子が振る舞われる中、家元より「これからの広島」について文化的な側面からの話があります。
その周りには腰かけが設けられ、一般の方へもお茶やお菓子が振る舞われるそうです(定員200名)。
これへの参加は無料ですが事前申し込み制となっています。特設サイトから用紙をDLしてFAXで申込み。普段、茶の湯に馴染みの薄い人も参加でき、服装の制約もないとのことなので興味のある方はお早目に申込みを。
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