公開:2024/05/20 Mika Itoh │更新:2024/05/20

広島の灯台で初めて!因島「大浜埼灯台」が国の重要文化財へ

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歴史がそのまま残る大浜埼灯台(広島県尾道市因島)とその周辺施設が、国の重要文化財に指定されることが決定。現存する木造の通航信号塔は、国内でも唯一となっています

広島県尾道市因島で明治に設置された大浜埼灯台(おおはまさきとうだい)と関連施設が、国の重要文化財に指定されることが決定しました。

広島の灯台で初めて!因島「大浜埼灯台」が国の重要文化財へ

大浜埼灯台は因島大橋の脇、向島と因島のあいだに広がる布刈瀬戸(めかりせと)を行きかう船の安全を見守る、白い石造りの灯台。

因島「大浜埼灯台」が国の重要文化財へ!布刈瀬戸と因島大橋の風景
布刈瀬戸と因島大橋(矢印は灯台)

灯台のそばには関連施設の「通航信号塔」などがあり、重要文化財に指定されたのはこれらの関連施設を含む1棟3基となっています。

広島の灯台で初!国の重要文化財へ登録「大浜埼灯台」と周辺施設
  • 大浜埼灯台(夜間潮流信号塔)
  • 通航信号塔(つうこうしんごうとう)
  • 昼間潮流信号機(ひるまちょうりゅうしんごうき)
  • 検潮器浪除塔(けんちょうきなみよけとう)

これらの総称が、旧大浜埼通航潮流信号所施設(きゅうおおはまさきつうこうちょうりゅうしんごうしょしせつ)。

大浜埼灯台(夜間潮流信号塔)

国の重要文化財へ登録「大浜埼灯台(夜間潮流信号塔)」

岬の先、小さな岩山にたつ大浜埼灯台(夜間潮流信号塔)は、因島大橋からもよく見える場所に立っています。

大浜埼灯台は海上保安庁が所有する灯台で、1894年(明治27年)に設置。高さは9.3m、真っ白で美しい灯台です。

大浜埼灯台(夜間潮流信号塔)と周辺施設

海難事故が多かったことから、16年後の明治43年からは色の異なる投光で夜間の潮流状態を船舶に知らせる「信号所」として業務を行っていましたが、

信号所が廃止になった昭和29年以降は、灯台としての用途に戻り、布刈瀬戸を照らし続けています。平成14年に一度改築され、現在も現役の灯台として活躍中。

通航信号塔

大浜埼灯台の周辺施設「通航信号塔」

通航信号塔は尾道市が所有する建物。現在は灯台記念館となっていますが、当時は海難事故を防止するために、対向船舶の位置を知らせる役割を担っていました。

建物の上に3つの並べられている角塔に、信号を表示。現在は灯台の色にあわせ白く塗られていますが、当時の角塔は黒く、ここに〇△□の白い記号を表示した木板を掲げられていたとのこと。

大浜埼灯台、通航信号塔の角塔(当時イメージ)
(左)通航信号塔の角塔 現在のようす(右)当時のイメージ

木造信号塔としては、現存する唯一の建物であり、また内部には信号機器がそのまま残されています。

昼間潮流信号機

大浜埼灯台の周辺施設「昼間潮流信号機」

昼間潮流信号機は、大浜埼通航潮流信号所施設のなかで最も高い場所に立てられた鉄塔。布刈瀬戸の潮流の方向を示すために設置されたもので、

板の位置と腕木の角度で、潮の流れの速さ・方向を船舶に知らせていました。

検潮器浪除塔

大浜埼灯台の周辺施設「検潮器浪除塔」

大浜埼灯台の西側、海の中に設置されている「検潮器浪除塔」は、コンクリートの土台の上に鉄造機械室が設置されています。当時は潮位を計測するために使用されていました。

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