広島のど真ん中に2台のタワークレーン、広島・基町相生通地区再開発ビルが着々と

基町相生通地区再開発ビル、広島市最大級のオフィスフロアやラグジュアリーホテルも

基町相生通地区再開発ビルの建築等が進んでいるここは、広島市中区基町。

相生通り沿いにあったコインパーキングや市営基町駐車場・駐輪場、変電所だった場所が対象エリアとなっています。

基町相生通地区再開発ビルは、高層棟 / 変電所棟 / 市営駐輪場棟 の3つで構成（変電所や市営駐輪場は配置が換わる）。

完成イメージは以下のような外観。

各棟の用途や高さは以下になる予定。

高層棟（高さ160m / 地上31階建て、地下1階）

オフィス、ラグジュアリーホテル、駐車場、駐輪場

変電所棟（高さ30m / 地上5階建て）

変電所、駐車場

市営駐輪場棟（高さ20m / 地上5階建て、地下1階）

駐輪場、駐車場

相生通りから見える「高層棟」にはざっくりと以下のようなものが入ります。

• 低層階：広島商工会議所（原爆ドーム前から移転）
• 中層階：オフィスフロア（広島市内で最大級）
• 高層階：ホテル（広島初進出のラグジュアリーホテル）

低層階は商工会議所のほか、市民や広島を訪れた方が気軽に憩えるオープンスペース（ピロティ広場）が整備されます。

高層棟が建つこの場所では以前、社会実験として「カミハチキテル」がベンチやウッドデッキを設置して憩いのエリアに変身していたことがあります。

新ビルにオープンスペースが整備されるということで、過去の社会実験から得られたものが反映されるのでしょうか。

どんな空間になるのか楽しみです。（カミハチキテル プロジェクトにはこの新ビルの共同施工者も参画）

オフィスフロアには100社近い企業が集結する予定。一部コワーキングスペースも含む。

ホテルについては詳細が明らかにされていないものの、どんなブランドが入るのか注目が集まります。

完成までのスケジュールは以下の予定となっています。

1. 2025年度：変電所棟建物完成、切替工事完了後供用開始
2. 2027年度：高層棟竣工
3. 2028年度：市営駐輪場棟工事開始
4. 2029年度：市営駐輪場棟竣工

ちなみに、再開発エリアは広く複数のブロックにまたがっていて、その中には市道が含まれています。

本来なら道路上に建築物を建てることはできませんが、「立体道路制度」を活用することで市道を跨いで高層棟を建てることが可能になっているそう。

現在は小さなトンネルのような形になっていますが、ゆくゆくはこの上に高層棟ができる予定。こういった例は広島市初とのこと。建築物ファンにも注目されそうですね。