呉市郷原に巨大な「火の用心」岩山(城山)の文字は、消防組員からのメッセージ
山の山頂に大きな「火の用心」の文字。呉市郷原町のシンボルになっている山・岩山(通称:城山)には約80年前に街を火災から守っていた消防組の組員たちが残したメッセージが、今も大切に残されていました
広島県呉市郷原町、のどかな田舎道で車を走らせていると目に飛び込んできた「火の用心」の文字。なんであんなところに…!
火の用心の文字が見えるのは、地元の人からは “城山” と呼ばれている郷原町の山『岩山』。
山頂付近の岩肌に、白い文字を黒で縁取られた「火の用心」。かなり急斜面に書かれていますが、これは一帯誰が書いたものなんでしょうか。
岩山の「火の用心」は、消防組員らが命がけで取り組んだ防火活動だった
地域の人がいつも目にする場所にあるこの文字は、1939年(昭和14年)ごろに消防組(現在の消防団)の組員たちによって書かれたもの。灰ヶ峰や近隣で火災が多かったため、郷原で防火意識を高めようと取り組まれたものだと言われています。
岩山の山頂付近にあるためかなり目立ち、メッセージはバッチリ町民に届いていたようですが、数十年たつと文字が薄くなり塗装がはげる所も出てきて読めない状況に。
岩山(城山)の中腹からみた街の風景
文字が書いてあるのは急斜面。塗り直しする為にはロッククライミングをしながら行わなければならないような場所にあるため、修復作業はかなり大変だったようです。
こりゃ大変だ…
呉市や消防博物館によると、1987年と2016年に塗り替えをおこなったとのこと。
筆者が見かけたのは2022年の春でしたが、塗り替えのお陰で綺麗に見えていましたよ。
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