公開:2023/10/02 Mika Itoh │更新:2023/10/02
広島県呉市で72年、日本製鉄「呉製鉄所」が完全閉鎖・10年かけて解体へ
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日本製鉄は2023年9月30日で、瀬戸内製鉄所呉地区を全面閉鎖しました。呉海軍工廠跡に1951年に誕生し、この地で72年。かつては3000人以上がここで働いていました。跡地活用については未定
鉄鋼で国内最大手の日本製鉄が、呉製鉄所(日本製鉄株式会社 瀬戸内製鉄所呉地区)を2023年9月末に全面閉鎖しました。

日本製鉄の呉製鉄所のこの場所は、かつて呉海軍工廠があった場所。製鉄所の隣には、海上自衛隊 呉基地の潜水艦桟橋があり、その横には戦艦大和が建造された場所(旧呉海軍工廠 造船部)があるなど、歴史の面影が残る場所です。

東京ドーム30個分と言われる旧呉海軍工廠跡地が整備され、1951年に呉製鉄所は誕生しました。もとは「日新製鉄」の工場でしたが、のちに日本製鉄が日新製鉄を吸収合併しています。
日本製鉄 瀬戸内製鉄所呉地区、跡地活用はどうなる?
以下の写真はいずれも、呉製鉄所が稼働していた頃の様子。

2基の高炉を有し、普通鋼をはじめ高炭素特殊鋼、合金鋼などの広範囲な品種をコンピュータ制御された銑鋼熱延一貫体制で生産されていました。




2020年、日本製鉄は生産体制の効率化を理由に呉製鉄所を全面閉鎖する方針であることを発表。

そしてその翌年2021年9月に高炉を停止。2023年9月30日ですべての機能が停止され、全面閉鎖となりました。

巨大な工場は、10年間をかけて解体していく見込み。

なお、解体後の跡地活用についてはまだ決まっておらず、日本製鉄は「呉地区の土地は弊社にとって重要な資産であり、その跡地の適切な利活用については行政とも連携・協議しながら、弊社において責任をもって検討していく」としています。
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