公開:2020/12/16 Mika Itoh │更新:2020/12/13
呉駅の交通ターミナル整備、次世代モビリティと連携し回遊性の向上も
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- 呉市 スポット 観光
旧海軍ゆかりの施設や瀬戸内の風景など豊かな観光資源を持つ広島県呉市が、住む人や観光客に優しい街づくりを目指し「呉駅交通ターミナルの整備方針」を発表。未来の新技術導入も見据えた環境整備を目指す
JR呉駅の駅前整備について、国土交通省と呉市が「呉駅交通ターミナルの整備方針」を発表しました。
この整備方針では、呉駅前に交通ターミナルに必要な都市機能を誘導・集積してモーダルコネクト(※1)の強化をし、次世代モビリティ(※2)等と連携して、
街の回遊性を高めたり、移動利便性の向上を図るのが目的。
また、平成30年の豪雨災害の経験を生かして、防災機能も強化。それらの情報発信の拠点として利用出来る空間活用を目指していく、としています。
モーダルコネクトとは(※1)
モーダルコネクトは、生活や経済を支える基盤である道路と、陸・空・海それぞれの交通モード(交通拠点間を結ぶ線)の接続を強化し、利用者が多様な交通手段を選択しやすい環境をつくっていくこと。
モビリティとは(※2)
モビリティは、英語の「Mobility」で移動性・可動性などを意味する言葉。近年ニュースなどでよく耳にする「モビリティ」は、車など様々な「乗り物」「移動手段」を意味する言葉として使用されていることが多い。
自転車・バス・歩行者などで込み合う現在の呉駅前の課題を解消し、呉駅から様々な交通手段が利用しやすくなる導線を作り、災害時の受入れ空間など不足している設備などを整えていく。
呉駅交通ターミナル、5つの整備方針
この整備方針では、道と港・駅、そして街が一体となり、住む人だけでなく呉に訪れる人にとっても優しい街づくりとして、以下5つの項目を強化。その拠点の創出として、呉駅前に交通ターミナルを整備する。
- モーダルコネクトの強化
- 交通ターミナルにバス停・タクシーや自家用車の乗降場を整備(呉駅北側の多様な交通モードを集約)
- 交通ターミナルと呉駅を連結するデッキを整備
- 呉駅周辺地域の交通円滑化
- デッキ整備による上下方向の歩行者動線を導入し歩行者と自動車の混雑解消、安全な歩行空間を創出
- 橋上駅化と合わせシームレスな(継ぎ目のない)移動やユニバーサルデザイン(国籍・年齢・性別に関係なく誰にでも快適な設計)を導入
- 利用者の利便性や回遊性の向上を図る
- 次世代モビリティ等との連携で移動利便性・回遊性の向上
- 自動運転化への対応・次世代モビリティ拠点整備など、今後の新技術導入も見据えた環境を創出(移動利便性・回遊性の向上)
- 防災機能の強化
- 平成30年7月豪雨の経験等を生かし、交通ターミナルへ災害時の一時的な避難場所や帰宅困難者の受入空間、災害時の情報収集・情報発信等の拠点として利用できる機能の備え等、防災機能向上を目指した空間活用
- 官民連携による計画の具体化
- 民間事業者等の知見を広く取り入れながら、官民連携して計画の具体化を図る
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