公開:2016/01/27 伊藤 みさ │更新:2016/01/27

クシノテラス、鞆の津ミュージアムのエッセンス引継ぐギャラリーが福山に

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鞆の津ミュージアムで企画展として紹介してきたアウトサイダー・アートを広めることを目的に、「クシノテラス」というギャラリーが新たに福山市に2016年4月にオープンします。

広島県福山市花園町に2016年4月、アウトサイダー・アート専門のギャラリー「クシノテラス」がオープンすることがわかりました。

クシノテラス、鞆の津ミュージアムエッセンス引き継ぐ「アウトサイダーアート」展示
Photo by motion-gallery.net

クシノテラスは、福山市鞆の浦の美術館・鞆の津(とものつ)ミュージアムで働く櫛野展正(くしののぶまさ)さんが新しくオープンさせるもの。

鞆の津ミュージアムといえば、障害のある方の作品や、死刑囚・ヤンキーなど、一般的には表にでにくい人達のアート作品(アウトサイダーアート)を取り上げて企画展示していたことで知られる美術館。

これらのオリジナル企画展を鞆の津ミュージアムで展示するのは終了となった為、今後も継続的にアウトサイダーアートを広く紹介していける場として、新たにギャラリー「クシノテラス」を作るという。

アウトサイダーアートで、障害を持つ芸術家たちの経済的自立を

鞆の津ミュージアムの母体である知的障害者福祉施設で生活支援員として16年働いていた櫛野さんは、ここで働き始めると同時に、福祉施設で暮している障害のある人に対してそれまで行われていた作業活動を中止し、絵画活動のサポートをスタートする。

障害のある人たちがつくった作品は、国内外の美術展で紹介され次々と活躍の場は広がっていったが、中には高齢の方も多い。親亡き後のことを思うと、障害のある人の芸術活動を通した経済的自立が急務であると考えた。

アウトサイダーアート
リンゴの箱を使ったアート「リンゴの唄」/ クシノテラス

2012年5月にオープンした鞆の津ミュージアムを運営していくうち、地域で人知れず表現活動を続けている人たちとの出会いがあった。

彼らの多くは「障害がない」がゆえに、既存の福祉制度では取り上げられる機会がなく、世の中から無視されたり価値がないものとみなされている現状がある。

鞆の津ミュージアムはそういった作品を企画展として紹介してきたが、オリジナル企画展は2015年12月で終了。

鞆の津ミュージアムの営業は続けられますが、「アウトサイダー・アーティスト」たちの発表の場を確保し続けるため、新たに「クシノテラス」を立ち上げる。

*  *  *

クシノテラスは、福山市花園町のビルを改修して2016年4月にオープンが予定されています。これに伴い、事業の財源提供・協力を募るクラウドファンディングもスタート。

クラウドファンディングでは、改修費及び展覧会の経費・表現者の調査活動に使われるものとして資金提供を呼びかけています。

目標額50万円に対し、2016年1月27日現在で70万円を超えた支援金が集まっています。応援金額は1000円~で、2016年4月22日まで受付する。

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