まもなく廃線、三江線との別れを惜しむファンの 最後のローカル線旅
最後に三江線に乗ろうと、紅葉シーズンにあわせ利用者が急増しています。廃線になってしまう三江線との別れを惜しむファンと共に、三江線をプチトリップ。車内からの風景など。
三江線(さんこうせん)は広島県三次市と島根県江津市とを結ぶ108.1kmのJR路線。まもなく廃線となってしまうローカル線です。
廃線決定後は三江線との別れを惜しむファンが殺到しており、時間帯によっては乗車できない便もあるほど。
全線のほとんどを江の川と並行して運行している三江線は、川と季節の移り変わりを映す山々の表情・のどかな町の風景を車窓から眺めることができる路線。
沿線の山々が暖かい色に色づく紅葉の時期にあわせ、2018年3月末の廃線を前に「最後の三江線と紅葉」を見ようとファンが三次駅に集まっていました。出発前から列車が大勢の利用客に囲まれ、車内も寿司詰め状態です。
「三江線乗車」を盛り込んだツアーも
江の川と山の際を、時にのんびり・時に颯爽と走る三江線。車内からの様子は以下の動画でご覧ください。
列車サイズにピッタリのトンネル
山の際ギリギリに敷かれた線路
ワンマン電車のため、発車前の安全確認やドアの開閉などをすべて一人で担っています。
レトロなローカル線ですが、車内に設置された料金パネルはなぜか最新スタイル。
「廃線前」という事実が前提にあるためか、目にするいろんなものがセンチメンタルに映ってしまいます。料金は、乗車した時に受け取る整理券に書かれた駅名をチェック。現時点での料金が分かる仕組みになっています。
三江線のほとんどの駅が無人となっているため、運賃は広島電鉄の市内電車と同じく車内の運賃箱に入れて降車します。三次駅などの券売機がある駅では切符を事前に購入し、切符を運賃箱に投入します。
紅葉が終わり頃になってもなお、JR西日本HPでは三江線について「利用者が多く、列車によっては乗車いただけない場合もございます」とアナウンスするほどの盛況ぶり。
乗客が下車していき、やっと落ち着いた車内
地元利用者や鉄道ファンのほか、「三江線への乗車」をコースに組み込んだ旅行ツアーもあり、さらに利用者が増しています。
関連:三江線 廃止へ
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