公開:2023/12/23 伊藤 みさ │更新:2023/12/23

広島のお雑煮は「最も地域色豊か」じゃらんご当地お雑煮ランキングTOP10

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じゃらん ご当地お雑煮ランキングが発表。最も地域色が豊かだと思うご当地お雑煮に、なんと広島が選ばれています。ふるさとの数だけその種類があるというお雑煮。他の地域にはどんな雑煮がある?

もうすぐお正月。お正月に食べる代表的な料理の一つにお雑煮があります。「お雑煮」と一口に言っても、地域によってその中身は様々。

「最も地域色豊かだと思う」で広島1位に!じゃらんご当地お雑煮ランキングTOP10

角餅か丸餅か?すまし汁か味噌仕立てか?具材は海の幸か山の幸か・・・

全国各地、ふるさとの数だけその種類があるといわれるお雑煮。そんな中、旅行情報誌「じゃらん」はご当地のお雑煮に関する調査を行い、

ご当地お雑煮ランキングを発表。“最も地域色豊かだと思うご当地お雑煮” の1位に、広島県の「カキ雑煮」が選ばれました。

じゃらん「地域色豊かなご当地お雑煮」ランキング TOP10は以下の通り。

ご当地お雑煮ランキング 1位:カキ雑煮(広島県)

じゃらんご当地お雑煮ランキング 広島のカキ雑煮
画像提供 / 広島酔心調理製菓専門学校

広島の「カキ雑煮」は主に、安芸地方や江田島市で食べられている旬の牡蠣をのせたお雑煮。牡蠣は「賀来」と書いて “福をかき取る、かき寄せる” 縁起物でもあります。

そのほか、尾道・三原などではアナゴ、宮島ではブリやハマグリを使うなど、瀬戸内の幸をふんだんに使った華やかなお雑煮が多い。

ご当地お雑煮ランキング 2位:焼きハゼ雑煮(宮城県)

宮城の焼きハゼ雑煮

宮城の「焼きハゼ雑煮」は、椀からはみ出すほどの大きな焼きハゼとハラコはインパクト大!江戸時代末期から食されていて仙台雑煮とも呼ばれ、彩りが美しい一品。仙台市街地周辺では、正月三が日はこの雑煮を食べるのが一般的なのだとか。

ご当地お雑煮ランキング 3位:あん餅雑煮(香川県)

香川のあん餅雑煮
画像提供 / 香川県農政水産部農業経営課

香川の「あん餅雑煮」は、いりこのだし汁であん餅を煮て、白みそで仕立てたお雑煮。家庭円満の願いを込めて輪切りにした大根や金時人参が入り、あん餅から小豆あんが溶け出して、独特のおいしさに。お雑煮は年に一度(お正月)の特別な料理として貴重な砂糖を使用したのが始まりといわれています。

ご当地お雑煮ランキング 4位:白みそ雑煮(京都府)

京都の白みそ雑煮

京都の「白みそ雑煮」は、かつおと昆布だしを使った白みそ仕立てで、焼かずに煮た丸餅が入るお雑煮。そのほか里芋、雑煮大根、金時人参などを使用します。お餅も具材も全部丸く切るのは家族円満・ものごとを丸く収めることを意味し、亀甲型に切るのは長寿を願うという意味が込められています。

ご当地お雑煮ランキング 5位:さつまえび雑煮(鹿児島県)

鹿児島のさつまえび雑煮
画像提供 / NPO法人霧島食育研究会

鹿児島の「さつまえび雑煮」は、薩摩地域で主に食べられている焼き海老で出汁を取り、椀からはみ出るほど大きな海老がのったお雑煮。海老は長寿、里芋は子孫繁栄、そして“まめまめ”しく元気で働けるようにと豆もやしが使用されるのが特徴です。また、鹿児島では切り餅を焼いて食べる家庭も多く、島津家の食が庶民に広まったとされています。

ご当地お雑煮ランキング 6位:くじら雑煮(青森県)

青森のくじら雑煮イメージ
画像は参考「くじら汁」

青森の「くじら雑煮」は、かつて捕鯨基地があった八戸市に伝わる野菜と一緒に皮くじらを煮込んだ郷土料理「くじら汁」をベースに、焼いた角餅を入れた雑煮です。お正月には大鍋でつくり、元日から数日にわたって食べるといわれ、日がたつごとにくじらから出汁がでて、独特の風味とコクでおいしくなるのだそう。

ご当地お雑煮ランキング 7位:きなこ雑煮(奈良県)

奈良のきなこ雑煮
画像提供 / 奈良県

奈良の「きなこ雑煮」は、京都府と同様に白みそ仕立てで丸餅が入るお雑煮ですが、奈良県では「きなこ」が添えてあるのが特徴。きなこの黄色は、米の豊作を願うといわれています。丸餅は取り出して砂糖入りのきなこに絡めて食べます。

ご当地お雑煮ランキング 8位:小豆雑煮(鳥取県)

鳥取の小豆雑煮

鳥取の「小豆雑煮」は、煮た丸餅を小豆汁に入れたぜんざいタイプのお雑煮。小豆の赤色には邪気を払う力があり縁起が良いとされています。主に山陰エリアで食されていますが、実は島しょ部など全国的にも、このお雑煮を食べる地域が点在しています。

ご当地お雑煮ランキング 9位:博多雑煮(福岡県)

福岡の博多雑煮
画像提供 / 中村学園大学栄養科学部

福岡の「博多雑煮」は焼きアゴ(トビウオ)でとった出汁にブリを入れ、煮た丸餅を入れるのが特徴です。里芋、人参、大根など具だくさんで、なかでも伝統野菜の「かつお菜」は欠かせない食材。出世魚のブリは、“嫁ブリ” といって博多の地域では嫁の里帰りにブリを持たせるなどの習慣もあり、お正月の食材に多く使われています。

ご当地お雑煮ランキング 10位:くるみ雑煮(岩手)

岩手のくるみ雑煮
画像提供 / 岩手県

岩手の「くるみ雑煮」は煮干し出汁の汁に焼いた角餅を入れた醤油仕立てのお雑煮で三陸沿岸の宮古地方で親しまれています。鶏もも肉、高野豆腐、大根、人参、ごぼう、イクラなど具だくさん。餅はそのまま汁椀から食べたり、別の器に入れた「くるみだれ」をからめて食べるなど、2種類の味を楽しめるのが特徴です。


広島出身の筆者にとっては牡蠣が入るお雑煮が定番のため、そのほかの地域のお雑煮のほうがとても珍しく特色があるように感じました。

同じ名前の料理で内容がここまで異なるものは、あまりないかもしれません。また地域で異なるだけでなく、各家庭でアレンジが加わりその家庭ならではの味も。それぞれの地域のお雑煮が、各家庭によってどんな風に進化しているのかも気になりますね!

▼じゃらん ご当地お雑煮ランキング調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:47都道府県在住20代~50代
有効回答数:1038名
調査実施期間:2023年10月25日(水)~2023年10月27日(金)
調査機関:インテージ(調査主体:リクルート)

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