バックビルディング現象、広島集中豪雨を降らせた雲のうごき
広島に降り続いた集中豪雨についてウェザーニューズは バックビルディング現象が影響している、という見解を発表しました。バックビルディング現象とは?など詳細はこちら
2014年8月20日の未明から 広島市安佐南区・安佐北区で土砂災害が発生し 少なくとも9名が死亡、2名が重症を負う被害の他 家屋倒壊による生き埋め状態など 時間が経つにつれて被害の詳細が明らかになりつつあります(2014年8月20日14時現在 広島県発表資料による)。
19日夜から降り続けた集中豪雨は雷も同時に多発し、安佐南区に住む人の話によれば「雷が落ちる大きな音で窓が震えるほど」の雷鳴だったといいます。
このように雷雨が続いた原因についてweathernewsは バックビルディング現象が影響した、という見解を発表しました。
バックビルディング現象とは同じ場所で積乱雲が発生するもので、今回は山口と広島の県境辺りで発生した積乱雲が発達しながら広島市へと流れ、安佐南区・安佐北区での記録的集中豪雨を降らせたものと考えられるそうです。
広島南部は21日明け方まで注意を
バックビルディング現象についての公式発表は以下。
バックビルディング現象とは、ある場所で積乱雲が発生し続け、上空の風に流されて積乱雲が移動し別の場所で雨を降らせる現象です。
その際、積乱雲が線状に並び、同じ場所で強い雨や雷をもたらします。今回、豊後水道を通って日本海側に停滞する前線に向かって広島県と山口県の県境に流れ込んだ湿った南風が、丘陵部にぶつかり上昇気流となって積乱雲を発生させました。
一方、上空1500m付近では南西風が吹いており、この南風とぶつかり県境付近で発生した積乱雲をさらに発達させながら北東方向へ運んだため、風下側の広島市北部で長時間にわたり局地的豪雨となりました。
via. weathernews
広島では20日夜にかけてまた雨が降る可能性も高く、特に県南部では21日明け方頃まで警戒が必要。
更に
via. tenki.jp
とあり、どの地域でも局地的な豪雨が起こる可能性もあるようです。これまでの雨で地盤が緩んでいるところは多いため、自治体からでているハザードマップをチェックしておいたり 急な斜面には近づかないようにしたりと注意が引き続き必要です。
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