オバマ大統領の折り鶴、平和記念資料館で期間限定展示
オバマ大統領が広島を訪問した際に寄せた直筆のメッセージと自ら折り贈られたという4羽の折り鶴が広島平和記念資料館で一般公開(展示)
アメリカのオバマ大統領から贈られた4羽の折り鶴と直筆メッセージが、広島平和記念資料館(広島市中区中島町1-2)にて期間限定で展示されています。(2019年12月確認時点では 2020年3月29日までの展示となっています)
現職のアメリカ大統領として、2016年5月27日に戦後はじめて被爆地・広島を訪れました。
オバマ大統領が来広して最初に視察したのが、平和記念資料館。このとき、資料館で出迎えた子供たち2人に2羽の折り鶴を手渡し、メッセージの傍らにも折り鶴を2羽添えたという。
これらはオバマ大統領が自ら折ったもの。平和記念資料館では、オバマ大統領が記したメッセージと共に期間限定でこの4羽の折り鶴を一般公開する。
平和の願い込めたカラフルな和柄の折り鶴と直筆メッセージ展示
オバマ大統領の折り鶴が展示されているのは、広島平和記念資料館の本館北側ギャラリーの中央付近。
綺麗な和柄の折り鶴4羽は、ショーケースに入れて展示されています。
オバマ大統領は、資料館を訪れた際「佐々木禎子さん」の折り鶴など数点の展示を閲覧。その後、直筆のメッセージに自ら折った鶴が2羽、添えられました。
一般公開の開始後、館内には修学旅行で訪れた小学生をはじめ国内外からも観光客が訪れ、資料館の展示やオバマ大統領直筆のメッセージや折り鶴などに大勢の方が見入っていました。
佐々木禎子さんと折り鶴
折り鶴は日本の伝統的文化「折り紙」の1つですが、今日では平和のシンボルとして多くの国々で平和を願って折られています。
このように「折り鶴」と「平和」が結び付けて考えられるようになったのは、広島で被爆し10年後に白血病で亡くなった少女・佐々木禎子さんの存在が大きく関わっています。
2歳の時に被爆した禎子さんは外傷もなく元気に成長しましたが、その9年後に突然病の兆しが現れ、白血病と診断。入院後、千羽鶴がお見舞いで贈られたことをきっかけに「生きたい」と願いを込めて自身も折り鶴を折り始めます。
しかし8か月の入院生活の末、千羽の鶴を作り終える前に亡くなりました。
彼女の死をキッカケに、原爆でなくなったこどもたちの霊を慰め平和を築くための像を作ろうという運動が始まり、全国からの募金で平和公園内に「原爆の子の像」が完成。
それ以来、毎年全国から1千万羽の折り鶴が広島へ贈られています。(参考:広島市)
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