公開:2020/04/21 伊藤 みさ │更新:2020/04/22
広島・瀬戸内で人工流れ星、計画困難も実現目指しチャレンジ継続へ
世界初!の人工流れ星が広島・瀬戸内で実施されると期待が込められていた「シューティングスターチャレンジ」が計画中止に。開発は続けられ、別計画が検討されています
広島・瀬戸内地方で2020年春に実施を目指していた世界初の人工衛星による人工流れ星プロジェクト「SHOOTING STAR challenge(シューティングスターチャレンジ)」の計画を中止すると、2020年3月31日に株式会社ALEが発表しました。
SHOOTING STAR challenge(シューティングスターチャレンジ)は、空をキャンバスに見立てて彩る宇宙エンターテインメント。
ALEは宇宙の美しさや面白さを人々に届け、好奇心を刺激することで宇宙開発のきっかけを作る「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」をミッションに掲げており人工流れ星事業を行っています。
世界初!の開催地を「広島・瀬戸内」としたのは、ALE代表の岡島氏が中国地方であること、そして島国日本が世界に誇る美しい海と島が調和する景観で陸海空、様々な場所から流れ星を鑑賞できる と考えられたため。
2020年実施予定の計画は中止も、その後の計画も検討
当初は2019年の実施を目指していましたが、人工衛星のさらなる精度と機能向上を図るため「2020年春」に延期。
その後様々な開発・実験を続けていましたが、ALEの人工衛星を搭載するために調達していたロケットの打ち上げスケジュールが想定以上に延期されたため、シューティングスターチャレンジ全体の計画を見直し。
また、“広島・瀬戸内での世界初の人工流れ星ショー” 実現のためイベントの再企画や海上・人員配置・企業や自治体との相談などにも時間を要することから、シューティングスターチャレンジ中止を発表しています。
ただし、人工流れ星計画自体がなくなったわけではなく、「世界初ではないが、広島・瀬戸内地方での人工流れ星の実現を目指して別計画を検討中」とのこと。
また2020年4月20日の発表では、現在開発中の人工衛星3号機を利用して2023年初期に世界初の人工流れ星の実現、その後商用運用開始へと進むスケジュールを明かしています。(2023年の実施場所などは現時点では未公開)
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