広島 猿猴橋、大正ロマン溢れる華やかな橋へと復元
猿猴橋は建造された当時の姿に復元される。工事は広島市の被爆70年プロジェクトとして行われるもの。猿猴橋が大正ロマン溢れる華やかな橋へと蘇ります
JR広島駅の近くに残る猿猴橋(えんこうばし)が、建造当初のような華やかな猿猴橋に復元する工事が行われます。
この工事に先立ち猿猴橋の「門」となる親柱(おやばしら)を忠実に復元したモニュメントが設置されました。
「猿猴橋復元の会」によると、親柱に元々は照明灯と地球儀、その上で羽ばたく鷹の像があしらわれていたのだとか。しかし戦時中に金属回収令があったために現在のような石造りの本体だけが残りました。
2015年3月現在の猿猴橋とその周辺の様子
猿猴橋は古いながらもしっかりとした造り。“大正ロマン”の面影もあります。
現在は全体的に石造りとなっていますが、昔は橋の手すり部分の「欄干(らんかん)」に、猿と桃が描かれた華やかな透かし彫りがあったそう。
猿または猿猴(河童)が生息していたと伝えられていた事が猿猴橋の名前の由来になっているため、欄干も再現される予定。
橋の幅はそれほど広くはあまりませんが、車も通ることができます。
猿猴川の両岸は散歩ができる並木道となっているため、春にはたくさんの桜の木で美しく春色に染まりそう。3月27日現在ではまだ桜は1分咲きでした。
一本奥の道を走る広電(路面電車)の様子も見えるなど、絵になる風景が広がっています。
この欄干や親柱など猿猴橋を建造当時の姿に復元するプロジェクトは広島市の被爆70年に向けた記念事業のひとつ。
現在の猿猴橋も十分 雰囲気のある素敵な橋ですが、猿猴橋周辺に住む方々が立ち上げた「猿猴橋復元の会」の願いが2016年春の完成に向けて、これから少しずつ形となってゆくようです。
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