公開:2013/08/07 伊藤 みさ │更新:2024/08/04
広島 とうろう流し 2013、平和の願いを水面に浮かべ
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平和記念式典が終わり陽が落ちてくると、平和公園(広島市中区)の横を流れる元安川では灯篭流しが実施されます。2013年に行われた 灯篭流しの様子をご紹介します。
広島が鎮魂と平和への祈りに包まれる8月6日。平和記念式典が行われた後の平和公園では18時頃から とうろう流しが行われています。
広島のとうろう流しは 「色紙」にそれぞれに想いを綴り、とうろうを組み立てろうそくに火を灯して川へ流すもの。
夜になると、陽が高い時間に行われている「とうろう流し」の雰囲気とはまた変わり、色とりどりのとうろうが淡い光を放ち一際美しく輝きます。
以下は2013年8月6日に行われた、とうろう流しの様子。
およそ7500の灯りが水面照らす 灯篭流し
以下の動画は、とうろう流しの様子
灯篭流し 広島8月6日原爆ドームの周りには、牛乳パックで作られた(?)ような形のキャンドルが並びます。
とうろう流し は1つ600円。川沿いにある受付でとうろうの紙を購入し、これにメッセージを記入。とうろう流しを行う雁木(原爆ドーム向かいの 親水ステージ)に降りると本体の組み立てと ロウソクへの点火をしてもらえます。
メッセージを記す紙には 原爆の子の像に手向けられた折り鶴の再生紙が使われているものもあるそうです。
また、ロウソクに灯す火種は 福岡県八女市星野村で保存されていた 原爆の残り火が使用されており、とうろう流し実行委員の方が毎年 星野村で燃え続ける残り火を採火しに行くのだとか。(この残り火は、NHK広島局前のモニュメントにも)
19時から20時頃はどうやら とうろう流しに訪れた人が一番多い時間帯だったようで、列に並んでとうろうを実際に流すまでおよそ30分。長い長い列を作って、平和への願いを川にながしていました。
2013年8月6日に行われた とうろう流しではおよそ10000個のとうろうが流された、と中国新聞では報じられていて、川に流れる色とりどりの灯篭をカメラに残す人の姿も多く見られました。
とうろう流しの支援を行う市民団体によれば、元々は慰霊の言葉を記す人が多かった灯篭は 「ピースメッセージ(平和を願う言葉)」へとかわりつつあるそうです。
この日はちょうど、広島カープもマツダスタジアムで「ピースナイター(vs阪神戦)」を行っているという事もあり、両チームの監督や選手がメッセージを記したものも流されていました。
原爆ドームの夜の姿は昼に見る時とはまた違う迫力があり、あの日 広島の上空に落とされた一発の原爆の破壊力を感じさせ、川に流れるとうろう美しさが平和への想いを強くさせる集いとなりました。
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