公開:2013/06/27 伊藤 みさ │更新:2017/08/13
ヒロシマの火 平和への灯など、NHK広島局に残る「記憶」
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NHK広島放送局にある「ヒロシマの火 平和への灯(ともしび)」は、8月6日を忘れない為に設置されたモニュメントです。
1945年8月6日、広島市上空に投下された原爆によって広島市内には多く爪痕が残されています。
NHK広島放送局(広島市中区大手町)の横に設置された「ヒロシマの火 平和への灯(ともしび)」をはじめとするモニュメントはその中の一つ。絶えず燃え続けているこの炎は、多くの命が奪われた「ヒロシマ」を忘れてはいけない と、8月6日のあの日に広島の街で燃えていた炎が保存されているものなのです。
NHK広島放送局は当時、中区幟町にありラジオ放送を行っていたそうで 原爆が投下されるその瞬間も警報を発令するため市民に注意を促し、犠牲者も出る中 翌日から被災を免れた施設を使って放送を開始。
それ以降、現在の場所に拠点を移しながらも平和を考え・伝えるため モニュメントが設置されています。
平和の灯(ともしび)にまつわるエピソードと、市内に点在するモニュメント
当時福岡から兵役で広島に就いていた男性(山本さん)が原爆投下直後、元 金正堂書店(中区本通)を営む叔父の消息を求めて広島市に入ったそうです。
山本さんは焼け野原となったその場の残り火をカイロに採取し 彼の故郷(福岡県八女市星野村)で保存。
星野村ではその後、「平和の塔」が立てられてこれに炎は伝承されました。平和への灯モニュメントにはその火と、広島平和記念公園の中央に灯された「平和の灯」2つの火が分火されたそうです。
この横にある2つの石は「被爆放送局の碑」。被爆した旧局舎の縁石の一部をこのモニュメントに保存し、二つの石で 原爆が投下された「午前8時15分」を表しています。
この他にも、特に広島市内には被爆したものが数多く残されていてNHK広島放送局ではこれをまとめたサイト「ヒロシマをさがそう!-市民とつくる被爆地図-」を公開しています。
急速な復興を遂げた広島の街にも、忘れてはならない想いと歴史があります。戦争を知らない私達ですが、今に残るもので平和の尊さを学んでいかなければ…と考えさせられます。
Via.
ヒロシマの火 平和への灯/ヒロシマをさがそう
福岡県星野村(現・八女市)平和の塔
原爆被害の概要/広島市
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