サロンシネマ、またここで映画が観たくなる おもてなしの映画館
2014年に鷹野橋から八丁堀へと移転したサロンシネマ。東急ハンズの入る広島東映プラザビル8Fにあるこの映画館は、フカフカのシートなど沢山のちいさな「おもてなし」が詰まった映画館でした
八丁堀に移転したサロンシネマに、初めて行ってきました。サロンシネマは鷹野橋にあった老舗映画館ですが、ビルの老朽化が原因で2014年に八丁堀に移転。
東急ハンズが入る広島東映プラザビルの8Fに、2014年9月20日にリニューアルオープンしています。この場所はもともと、東映株式会社の運営する映画館「広島東映・広島ルーブル」が入っていた場所で、
「広島東映・広島ルーブル」の前には「広島東映劇場」という映画館がありました。
筆者は、閉館する直前くらいに広島東映劇場で映画を観た(中学生の頃)事がありましたが、あの場所で運営されている映画館に行くのはそれ以来。計算したくもありませんが、恐ろしくも20年ぶり。
東急ハンズが入る前の古いビルの頃の話なので、サロンシネマが入ってどんな風に変わったのか、非常に興味深々でした。
快適!心配りの映画館 サロンシネマ
サロンシネマの入口は、東急ハンズ入口の横。専用のエレベーターがあり、8階まで直通で行く事が出来ます。途中のフロアでは止まりません。また、東急ハンズの中のエレベーターやエスカレーターからはアクセスできないのでご注意を。
エレベーター入口から雰囲気があります。直通のエレベーターで8階に到着すると、天井にイラストが描かれた素敵なロビーが。
イラストは、映画のヒーローたちでしょうか。また、中央にレトロで小さく可愛らしいチケット売り場があり、
このチケットカウンターのネオンサインは、タカノ橋時代から使用していたモノを、引き続き使われているのだそうです。そしていよいよ劇場へ。
サロンシネマには「1」と「2」という2つの劇場があり、今回入ったのは「1」のほう。驚いたのは、一番後ろの席は畳になっいて、靴を脱いで座れるお座敷スペース。
足元を見ると、堀ごたつ式になっています。
その他の席には、フカフカで気持ちのいいゆったりとしたシートが。
また、目の前にはカウンター式のテーブルがあり、
こちらにドリンクや荷物を置くことができるのが嬉しい。また、よく見てみると、1席ごとにテーブルには
『向こうっ気だけで心がねえ どっちもなきゃあダメだ』
その隣には、
『私はクレメンタインという名前が好きです』
などの言葉が書かれていました。それぞれの席で異なる言葉が書かれているようです。調べてみると、これらはいろんな映画の名ゼリフ。座る席ごとに違う名ゼリフに出会えるのも面白い。劇場の映画への愛を感じます。
また、スクリーンの横にある演台のようなこの机は「弁士台」というそうで、劇場スタッフがここに立ち、上映前に作品紹介をしてくれます。いまどきの映画館ではあまり見かけることが無く、珍しいのではないでしょうか。
とにかく「おもてなし」を感じる劇場で、座り心地のいいシートも快適な、素敵な映画館でした。ここでまた映画が見たい、と思わせてくれる劇場です。
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