公開:2015/06/23 Mika Itoh │更新:2024/07/02

サロンシネマ、またここで映画が観たくなる おもてなしの映画館

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2014年に鷹野橋から八丁堀へと移転したサロンシネマ。東急ハンズの入る広島東映プラザビル8Fにあるこの映画館は、フカフカのシートなど沢山のちいさな「おもてなし」が詰まった映画館でした

八丁堀に移転した「サロンシネマ」に行ってきました。サロンシネマは鷹野橋にあった老舗の映画館ですが、

ビルの老朽化により東急ハンズが入る広島東映プラザビル8Fに移転、2014年9月20日にリニューアルオープンしています。

サロンシネマ、またここで映画が観たくなる おもてなしの映画館

この場所はもともと、東映株式会社の運営する映画館「広島東映・広島ルーブル」が入っていた場所で、

「広島東映・広島ルーブル」の前には「広島東映劇場」という映画館がありました。

サロンシネマのある八丁堀の風景

筆者は、閉館する直前くらいに広島東映劇場で映画を観た(中学生の頃)事がありましたが、あの場所で運営されている映画館に行くのはそれ以来。計算したくもありませんが、恐ろしくも20年ぶり。

東急ハンズが入る前の古いビルの頃の話なので、サロンシネマが入ってどんな風に変わったのか、非常に興味深々でした。

快適!心配りの映画館 サロンシネマ

サロンシネマの入口は、東急ハンズ入口の横。専用のエレベーターがあり、8階まで直通で行く事が出来ます。途中のフロアでは止まりません。また、東急ハンズの中のエレベーターやエスカレーターからはアクセスできないのでご注意を。

サロンシネマのエレベーター

エレベーター入口から雰囲気があります。直通のエレベーターで8階に到着すると、天井にイラストが描かれた素敵なロビーが。

サロンシネマのロビー

イラストは、映画のヒーローたちでしょうか。また、中央にレトロで小さく可愛らしいチケット売り場があり、

サロンシネマ、チケットカウンターのネオンサイン

このチケットカウンターのネオンサインは、タカノ橋時代から使用していたモノを、引き続き使われているのだそうです。そしていよいよ劇場へ。

サロンシネマ1

サロンシネマには「1」と「2」という2つの劇場があり、今回入ったのは「1」のほう。驚いたのは、一番後ろの席は畳になっいて、靴を脱いで座れるお座敷スペース。

「サロンシネマ 2」のシートや劇場の様子はこちら

サロンシネマ、畳の堀ごたつ席

足元を見ると、堀ごたつ式になっています。

サロンシネマ1 堀ごたつ席

その他の席には、フカフカで気持ちのいいゆったりとしたシートが。

サロンシネマ、フカフカのシート席

また、目の前にはカウンター式のテーブルがあり、

サロンシネマのカウンターテーブル

こちらにドリンクや荷物を置くことができるのが嬉しい。また、よく見てみると、1席ごとにテーブルには

サロンシネマ、テーブルには映画の名ゼリフが

『向こうっ気だけで心がねえ どっちもなきゃあダメだ』

その隣には、

『私はクレメンタインという名前が好きです』

などの言葉が書かれていました。それぞれの席で異なる言葉が書かれているようです。調べてみると、これらはいろんな映画の名ゼリフ。座る席ごとに違う名ゼリフに出会えるのも面白い。劇場の映画への愛を感じます。

サロンシネマの弁士台

また、スクリーンの横にある演台のようなこの机は「弁士台」というそうで、劇場スタッフがここに立ち、上映前に作品紹介をしてくれます。いまどきの映画館ではあまり見かけることが無く、珍しいのではないでしょうか。

とにかく「おもてなし」を感じる劇場で、座り心地のいいシートも快適な、素敵な映画館でした。ここでまた映画が見たい、と思わせてくれる劇場です。

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