公開:2013/01/30 伊藤 みさ │更新:2021/11/02

ク、クジラが羊羹に!? 尾道の歴史が残る和菓子、中屋の鯨羊羹

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尾道市の老舗菓子メーカーの 中屋本舗の代表的和菓子、鯨羊羹。本物の クジラと見間違うほど精巧につくられた 鯨羊羹のお味は果たして…!?

尾道市の老舗菓子メーカーの 中屋本舗の代表的和菓子、鯨羊羹。

テカテカっと黒光りする上部と、ザラっとした食感がしそうな白い身の部分…。これはもしやホンモノの鯨なのかい…?

く、鯨が羊羹に!? 尾道の歴史が残る和菓子

鯨の肉を食べていた時代をよく知らない筆者ですが、「ホンモノ!?」と勘違いしてしまいそうなクオリティの 鯨羊羹。

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もうお気づきの方も多いと思いますが、これは 鯨を模して作られた和菓子。なぜ「クジラ」なのか?を紐解いていくと、尾道の歴史が少し見えてきます。

和菓子職人の技と、遊び心が光る 鯨羊羹

鯨羊羹 の黒光る「皮」の部分は[錦玉羹(きんぎょくかん)]と呼ばれる、寒天を溶かして型に入れて固めたものだそうで「白身」の部分は餅米の食感で 甘く、淡白な味わい。デコボコな質感が 鯨の脂肪の部分として表現されています。

尾道 鯨羊羹の画像

その昔、鯨が日常的に食されていた時代に 尾道では 鯨の黒い皮の部分とその下の脂肪層を薄く切って 熱湯をかけてから流水でさらして 酢味噌で食べており、これを「さらし鯨」と呼んでいたそうです。

尾道 鯨羊羹の説明ポスター

海辺に住む尾道の人々が恩恵にあずかった鯨を模し、江戸時代頃には「鯨餅」と呼ばれるものも出回っていたそうです。その後に現在の形となった 鯨羊羹がその歴史と共に受け継がれ、今日でも尾道市で行われるお茶会などで出されていたりするよう。

お土産ものなどで 1本入り(1260円)、2本入り(2520円)、3本入り(4042円)などが用意されていますが、贈られるときは そういった小話も添えてあげるとよさそうです。(筆者が購入したのは、尾道福屋店での1カットの個別包装(バラ売り?)でした)

尾道 鯨羊羹の箱売り

▼中屋本舗 鯨羊羹(本社/東尾道店)
住所:尾道市高須町東新涯4835-3
中屋の本店の場所を地図で確認する
電話:0848-47-3070
営業時間:9時30分から18時30分
定休日:無休(年始を除く。詳細はお店へご確認を)
駐車場:無料あり(20台)
店舗情報など、詳細は 中屋ホームページをご覧ください。

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