公開:2012/06/04 伊藤 みさ │更新:2020/04/05

壬生の花田植、北広島に過去最多15000人が詰めかける

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ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統行事、壬生の花田植(みぶのはなだうえ)。飾り牛などが水田に登場し一年の豊作を祈る、一大田園絵巻!過去最大の見物客で賑わいました。

広島県山県郡 北広島町(中国道 千代田ICそば)で、ユネスコ無形文化遺産に登録後初の 壬生の花田植(みぶのはなだうえ)が行われました。

壬生の花田植 飾り牛の画像26

壬生の花田植とは、北広島町の壬生地区で行われる 豊作を祈願する農耕行事のこと。その田植えの様子は見た目の華やかさから「花田植」と呼ばれるようになったそうです。

壬生の花田植 囃子の画像38

午前中は曇り空の中、天気が心配されましたが 壬生商店街を練り歩いて田植え会場に向かう「道行き」が始まる頃には青空ものぞき、眩しい太陽が照りつけていました。

壬生の花田植、飾り牛が道路を練り歩く「道行き」

13時頃から道行きが始まり、商店街には多くの見物客がギッシリ!

北広島で壬生の花田植え、過去最多15000人

2012年は文化遺産に登録されたことから話題となり、過去最高の15000人(昨年は7000人)が来場したとあって 人の多さに飾り牛もビックリ!?

以下の動画は「道行き」の様子。


花田植で登場する牛は商店街を練り歩いたり、田んぼの中で列を乱さずに耕して行くことができるように まずは「まっすぐ歩けるようにしつける事が重要」なのだそう。

壬生の花田植 練り歩き 画像15

また、観客が牛に触れることも多いこの行事の為に シャンプー・リンス・爪切り なども牛にしてあげるのだとか。

壬生の花田植え 飾り牛の画像21
たしかに、毛並みがよくフワフワだ…!

しかも、この飾り牛の衣装の雰囲気は「神楽」の衣装にも似ていますが、

壬生の花田植え 飾り牛の画像8

神楽と同じく衣装は高級で、数百万はかかるという豪華な衣装なのだそうですよ。

壬生の花田植、のどかな風景の中で広がる田園絵巻

花田植の特設会場に到着すると、まず飾り牛たちが田に入って耕していく「代掻き(しろかき)」をしていきます。

現在では耕運機で行うこの作業ですが、壬生の花田植を継承していくべく 「飾り牛保存会」などによって十数頭 飼育されているそうです。

以下の動画は、花田植全体の様子。


「代掻き」が終わると田楽団が 田に入り、

壬生の花田植え 飾り牛の画像26

田植えと 囃子(はやし)がはじまります。

壬生の花田植え 囃子の画像33

「サンバイ」と呼ばれる花田植の責任者 指揮のもと、「早乙女(さおとめ)」と呼ばれる田植えをする女性たち・歌や笛にあわせてバチを自在に操りながら太鼓を叩く「囃し(はやし)」が、ゆっくりと 田植えを進めて行きます。

壬生の花田植え 囃子の画像28

合間には壬生の花田植に関する説明やエピソードなどがアナウンスされ、初めて 花田植を見る人にも内容が分かりやすくなっていました。

以下の動画は、その様子。


ユネスコ世界無形文化遺産に登録されたという事で、今回の 壬生の花田植には報道陣も多く、湯崎広島県知事も激励に。

会場には他にも、自慢のカメラを手に沢山の愛好家たちが訪れましたが 人が多すぎて「脚立や三脚の使用禁止」とされた為 視界を確保しようと 民家の敷地内にはいりこんでいた人も多かったよう。

きちんと許可をもらうなど、マナーを守りつつ 希少な文化をいい形で残して行けるように 観客側も協力していきたいですね。

壬生の花田植え 飾り牛の画像37

壬生の花田植え 囃子の画像11

壬生の花田植(みぶのはなだうえ)
住所 広島県山県郡北広島町壬生157-4 特設会場
開催日 毎年6月の第一日曜日
時間 9時~16時
問合せ 0826-72-6908(北広島町観光協会)
関連 広島県の伝統行事いろいろ
備考 山県郡グルメ / 山県郡スポット / 周辺おでかけマップ

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