亀石灯標
亀石灯標は、宮島と対岸に挟まれる海峡「大野瀬戸」にある広島県廿日市市の灯台。緑色で四角形という珍しい形をしている。
亀石灯標(かめいしとうひょう)は、広島県廿日市市にある灯台。
灯標とは、浅瀬と分かりにくい海域などで船が乗り上げないよう、安全に船舶が航海できるための目印として岩や暗礁の上に立っている、海上に設置された灯台のこと。
宮島と対岸の間の海峡・大野瀬戸の中央付近に亀石灯標が立っています。
円柱型の灯台が多いなか、亀石灯標は珍しい四角形の灯台で、高さはおよそ10m、色は緑色。
大野瀬戸には亀石灯標のほかに、石造りの珍しい聖崎灯台や、一文字防波堤北灯台(上ノ浜港)、丸石港の防波堤灯台、玖波港の防波堤灯台などがある。
大野瀬戸の最狭部にあたる場所には「新開鼻灯台」も設置されていましたが、1991年に廃止さ。後に撤去されています。
灯台と灯標の違いは?
灯台は、港など陸を目指す船がなるべく遠くから見えるように岬など高い場所に設置されていることが多く、強い光を放っています。内部には階段などが配置された塔状建物となっています。
灯標は、海の中にある岩場や浅瀬に設置されたもので、航行中の船が見えにくい岩や浅瀬に乗り上げないよう、明かりで知らせる為に立てられています。
ちなみに、航海のコースの目印となるために配置されている灯浮標(とうふひょう)というものもあり、こちらは立てずに浮いています。
灯浮標は潮の流れで移動してしまわないように、チェーンに繋がれた錘(おもり)を海底に沈めているのだそうです。
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2021.12.24 [writer]Mika Itoh