子持観音(広島県廿日市市)
廿日市市宮島口の近くにある「子持観音」はもともと鼻繰り島に安置されたものだが、参るのに不便ということから現在の位置に移設。宮島厳島神社の回廊に向けて安置されています
子持観音(こもちかんのん)は、広島県廿日市市宮島口の付近にある史跡。
国道2号線「深江」の交差点から海側に入ったところにある “観音崎” と呼ばれる岬に立っています。
子持観音の高さはおよそ3メートル余り(台座60cm、観音像が2.6m)。よく見ると首元(胸元の中)に石像が入っているのがわかります。
大野瀬戸を隔てた対岸にある宮島の朱の回廊(厳島神社)に相対して安置されています。
宮島側(海側)に向いてたつ子持観音
現地の案内板によると、子持観音の胸部にある石づくりの観音様はもともと、水難と平和加護のために深江湾の小島「鼻繰り島」に安置されていました。
しかし参詣に不便なだけでなく、海が荒れたときに観音様が海中に落ちてしまう。漁師が引き上げて、後に現在の位置に祭られました。
その東側の麓に別荘を建てた豪商・佐々木伝介氏(大柿町大原)が、この観音様のためにヒノキ造りの六角堂を寄進。観音様はこれに奉納していましたが、
その後佐々木氏は大阪の職人・高尾定七に赤銅作りの観音像(高さ2.6m)を作らせ、石像の観音像をその銅像の胸部に納め、高さ60センチの台座の上に安置。明治45年3月1日に開眼式が行われました。
このことがキッカケで、この岬が「観音崎」と呼ぶようになったと記されています。
子持観音について
所在地 | 広島県廿日市市宮島口西1丁目 |
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地図 | |
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備考 | ※現在、同敷地を含みホテルの建設工事が行われています。工事完成までお参りできません。 |
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2021.03.11 [writer]伊藤 みさ