公開:2016/03/29 伊藤 みさ │更新:2016/03/29
安芸高田市 ミツマタ群生地、一面に黄色い花 愛らしく
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ミツマタ群生地(安芸高田市向原町)が見頃を迎えています。小さな黄色い花が幾つも束になって1つの丸い花を作っているミツマタの花が、一面に広がっています。
広島県安芸高田市向原町の虫居谷(むしいだに)では、毎年3月下旬から4月初旬にかけてミツマタの花が見ごろを迎えます。
遠くから見ると、木の枝にポンっと丸い黄色の綿毛が付いているように見えるミツマタは、黄色の小さな花がいくつも束になり1つの花になっています。
小川の流れるそばに沢山咲き誇るミツマタ。葉をつけないミツマタの黄色や白の花が一面に咲き乱れる様子は、とても美しく珍しい風景です。
一面ミツマタの景色はこの地の歴史も表わしたものだった
以下の動画は、ミツマタ群生地の様子。
虫居谷のミツマタ群生地へは、JR向原駅から県道29号線を豊栄方面に車で10分少々行ったところ。大きな重機が作業をしている「殿林 向原工場」の向かい側に群生地への入口があります。
細い道を400mほど進むと突然現れるミツマタ群生地。谷に広がるミツマタの風景はどこか幻想的できれいです。
小さな橋を渡り谷の方へと入っていくと、ミツマタのトンネルが。
花に近寄って見てみると、小さな花たちが肩を寄せ合って咲いています。
見頃の時期を過ぎると、だんだん隙間が開いていき白っぽくなるのだとか。
ミツマタの原産は中国と言われていますが、日本では江戸時代に良質な和紙の原料として楮(こうぞ)や雁皮(がんぴ)と並んで、各地で栽培されていました。向原は昔からコウゾの出荷や紙漉きなどの和紙産業も盛んだったため、戦後、この地にミツマタを植栽。
時代が移り変わり、産業としての利用がなくなったミツマタは谷いっぱいに広がり、今では「早春のお花見スポット」として地域の方が整備を行っています。
撮影日の2016年3月29日は少し白っぽいものも多くあったため、今年は3月いっぱい頃までが見頃となりそう。
(群生地まで車で入っていけますが、離合が難しい細い道のためご注意ください)
また、この近くにはカタクリの自生地があります(見ごろは毎年4月初旬)。この地の春の訪れを喜ぶ「カタクリ・ミツマタまつり」では、地元特産品の販売やバザーなどが行われます。
虫居谷のミツマタ群生地 | |
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場所 | 広島県安芸高田市向原町坂寺山 虫居谷[地図] |
見ごろ | 毎年3月下旬~4月初旬 |
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