不動院(安芸安国寺)年末は除夜の鐘、年始は開扉で国宝・金堂の参拝も
広島市東区牛田新町・太田川そばにある不動院(安芸安国寺)。金堂は広島市で唯一の国宝に指定されている建築物で、境内にある鐘楼や楼門も、県の重要文化財に指定されています。
大晦日には除夜の鐘を鳴らせる場所として、年末によく名前を耳にする「不動院」。
不動院は、広島市東区のアストラムライン駅「不動院前」で下車するとすぐの場所にある真言宗別格本山の寺院です。
不動院金堂
不動院金堂は、昭和33年に「国宝」に指定されています。
建築物としては、広島市で唯一 国宝に登録されているという不動院は、どんな寺院なのでしょうか? 訪れてみました。
不動院楼門と鬼瓦
不動院は太田川のすぐそばにありますが、祇園新道から1本山側に入った細道の先にあり、門が道路からさらに奥にあるため、車で行くと少し気づきにくい場所にあります。
不動院楼門 正面
不動院の入口には立派な2階建ての楼門があり、その横に駐車場があります。
不動院楼門 裏側
楼門の屋根には、こんな鬼瓦も。
楼門の前には敷地案内や歴史について書かれた看板があり、
かつては足利尊氏・義直兄弟が全国に設立した安国寺の1つで「安芸安国寺」と呼ばれていたこと、
火災などで堂塔の大半を失い、再建され、江戸時代に禅宗から真言宗に改め、不動明王を本尊としたことから「不動院」と呼ぶようになったことなどが書かれています。
楼門の正面に佇む、不動院金堂(国宝)
楼門を抜けると、正面には重厚な佇まいの「不動院金堂」があります。
金堂は、大内義隆が周防山口に建てたものを安国寺恵瓊(あんこくじけいえい)が移建し、安芸安国寺の仏殿にしたと伝えられています。
金堂の周辺にはもみじの木が沢山あるため、秋には赤く色づく境内も楽しめるのだとか。
ちなみに不動院金堂は、新年を迎えた1月1日・2日・3日の3ヶ日には開扉され、中でお参りすることができます。
不動院鐘楼(鐘楼堂)
鮮やかな朱色が目を引くこの建築物は、不動院鐘楼(鐘楼堂)。
鐘楼は永亨五年(1433年)に建立された「鐘つき堂」で、内部には高麗鐘があります。
鐘楼の場所は、楼門から見ると金堂の右手。ちなみに、不動院にある金堂・楼門・鐘楼の3つの建物は、昭和20年8月6日の原爆投下にも耐えた、被爆建物となっています。
不動院「不動堂」と「福玉稲荷」
金堂の裏手にあるのが、不動堂。
不動堂には、大きな数珠のようなものがぶら下げてあり、
これを回しながら珠をカチカチと落とす。参拝時に鳴らす、鈴代わりのよう。
その横には不動明王と、
小さなお地蔵さんが幾つか並んでいました。
不動堂の隣には小さな小屋があり、中に入ってみると 可愛い「ねこみくじ」やお守りが並べられています。
さらに、不動堂の裏まで歩いて行くと、赤い提灯に「福玉稲荷」と書かれた小さな神社があり、
その後ろにも小さな祠がありました。
不動院では毎年、大晦日の23時30分ごろから除夜の鐘が鳴り始めますが、参加することも可能となっています。さらに、午前0時になると金堂にて新年修正会も行われるなど、
大晦日から新年の3ヶ日までは、普段立ち入れない場所が解放されるなど見どころも増えるため、年末年始に訪れてみると良いかもしれません。
不動院(ふどういん) | |
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住所 | 広島市東区牛田新町3-4-9(地図) |
駐車場 | 数台分あり |
問合せ | 082-221-6923 |
関連 | 広島県の神社仏閣 |
備考 | 周辺グルメ / 周辺スポット / 周辺おでかけマップ |
※内容は執筆時のものです。年末年始など、確認してお出かけ下さい。
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