8.20広島土砂災害から1週間、難航する復旧作業 現場の様子
広島市安佐南区・安佐北区で起こった大規模土砂災害。災害から1週間経った現場の様子をお伝えします。
2014年8月20日未明に広島市安佐南区・安佐北区で起こった大規模土砂災害。車通りの激しい国道54号線(可部街道)は浸水も解消し、一見いつもの姿を取り戻したようにも見えますが
山側に入ると、何メートルも積もった土砂や流木、壊れた家や車、投げ出された家財などがまだそのままの状態で、復旧は難航しています。
被害が最もひどいと言われている安佐南区八木地域には、被災地近くに建つ広い店舗の駐車場の一部を借りて消防などのテントが設置され、行方不明者の捜索も懸命に行われています。
安佐南区八木・緑井・梅林地域、安佐北区可部地域の方には避難指示が出たまま、避難所生活が続いている状態で疲労やストレスも溜まっているようでした。
土砂災害の復旧には長期的支援が必要
以下の動画は、土砂災害が起こってから1週間経った8月27日の災害現場・作業の様子。
被害がひどい安佐南区八木3丁目地区。山を切り開いてつくられた住宅が密集するこの地域は家と家の間隔が狭く道が細い。
車が通れそうな道を 土石流と共に流されてきた家の破片や車などが覆い尽くして道が潰され、車を丸ごと飲み込むほどの高さがある土砂が埋まり、電線が頭の高さにまできているところもありました。
家が土砂にすべて飲み込まれているなど言葉が出ないほどの被害がある一方、一本隣の筋に入ると、土砂から逃れた畑の作物が元気に育っているなど 被害の出かたに差があり、非常に局地的な被害であったことがうかがえます。
(足元は土を含んだ水が今も残る)
この日、時折雨が降る中で、足元はぬかるみ、水分を含んだ土砂は非常に重たく、土砂のかき出しは大人の男性でも「続けて15分やるのが精いっぱい」というほど。休憩をはさみながらボランティア作業にあたっていた人の姿にも、疲労の色が見えました。
重機の助けが必要な場所にはまだ大量の土砂で埋め尽くされているため、小型のショベルカーが少しずつ入っていくのが精いっぱいという感じです。
(消防や警察の方は各地から)
被害を受けた地域は点在していて、被害の状況も大小ありますが、どこの被災地も復旧までにはとても時間がかかり、多くの人の助けが長期的に必要となりそうです。
現在のところ、災害ボランティアは「県内の人のみ」と限定して手伝って貰っているとのことでしたが、それでも毎日かなりの人数の方がボランティアに参加してくれているとのこと。
(安佐北区でのボランティア活動の様子)
現場は足場も悪く、またその場所によってボランティアに手伝ってほしい内容も異なるため、ボランティアは個々で直接現地に向かうのではなく、ボランティアの受付をして必要とされている場所へ派遣される形での協力をお勧めします。
現在だけでなく、長期スパンで沢山の方の支援が必要になると思われますが、支援物資などは不足しているものが日々変化しており、SNSで拡散された内容が必ずしも現在必要なものではないケースが多々あります。
「タオルが不足している」という情報が拡散されていますが、8月27日現在では支援物資で一番多く届けられていたのがタオルでした。
物資を送る場合は、その時に何が本当に必要とされているのか?ボランティアセンターなどに必ず確認してから、送る様にしてあげてください。
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