広島 原爆資料館の人形を撤去、理由は「怖い」から?リニューアル後から
広島市の平和公園内にある原爆資料館(広島平和記念資料館)。ここには原爆投下直後の被爆者の姿を再現した人形が展示中ですが、原爆資料館の改修以後は撤去すると伝えられました。
広島市の原爆資料館(広島平和記念資料館)が、被爆した人がどのような姿になっていたのかを再現し展示していた蝋人形を、2016年に予定されている原爆資料館の改修以後は撤去する方針であることが報じられました。
原爆資料館で再現されていた人形は、やけどを負い、皮膚が溶けて振袖の様に垂れ下がっている人達が、を水を求めてさまよう姿などを再現して展示されています。
人形を見た来館者から「怖い」という意見があったことから、撤去をする方針で話し合われているよう。
筆者が小学生の頃に初めて原爆資料館を訪れた時は、それらの人形の姿にかなりショックを受けたものですが、忘れてはならないこの歴史を伝え続けて行くためには、目を背けたくなるような事実の印象を和らげたり、撤去する必要があるのだろうか?とも思ってしまいます。
広島市としては、リニューアル後の基本計画として実物資料やデータ資料を重視し、ジオラマや人形といった作りモノは減らす考え。2016年に予定されている原爆資料館(広島平和記念資料館)のリニューアル後の展示プランについては、2013年3月中に決定するとのこと。
追記:人形の撤去について広島市のコメント
賛否の声が上がっていた被爆再現人形ですが、撤去理由について広島市から次のような回答が発表されています。
* * *
展示更新に当たっては、原爆の悲惨さを人間(被爆者)の視点から伝えることを基本に、被爆者の遺品や当時の被害写真、映像も含めた実物資料の展示を重視し、原爆の非人道性、原爆被害の甚大さ・凄惨さ、被爆者や遺族の苦しみ・悲しみなどをこれまで以上に伝えることとしています。
凄惨な被爆の惨状を伝える資料については基本的にありのままで見ていただくべきという方針の下、この度被爆再現人形を撤去することとしたものであり、見た目が恐ろしい、怖いなどの残虐な印象を与えることなどを懸念して撤去するものではありません。
via.広島市
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