搾乳ロボットと搾乳機の併用で酪農家の負担軽減、県立広島大学が実証実験
酪農家の負担軽減と人材不足解消などを目的に、搾乳ロボットと搾乳機を併用したハイブリッド型酪農の実証実験を行うと県立広島大学が発表。トールファームや庄原市・庄原商工会議所と共に行っていく
県立広島大学 庄原キャンパスは、酪農家の労働力不足の解消や負担軽減を目指して「搾乳ロボット」と「ミルキングパーラー(搾乳機)」を組み合わせた『ハイブリッド型酪農』の実証実験を行う。
搾乳ロボット / コーンズ・エージー提供
搾乳作業は、酪農家が毎日 早朝と夕方の1日2回行わなければならない、拘束時間も長く重労働な作業。
さらに新型コロナウイルスなどの影響もあり、中規模農家では外国人労働者を新たに雇用できない状況も加わり、人材不足で負担がさらに増している。
県立広島大学 庄原キャンパスの三苫好治教授は、搾乳ロボットと搾乳機を併用した『ハイブリッド酪農』でこれらの負担解消と労働生産性の向上に向け、実証実験を行っていく。
牛の乳搾りを自動化する「搾乳ロボット」とミルキングパーラー
「搾乳ロボット」は、ボックス型の搾乳ロボット施設で、入室してきた乳牛に空気圧を利用して人の手を借りずに搾乳機を取り付けることが出来、搾乳作業を自動化する。
また、搾乳時に各個体の体調や疾病の兆候など様々なデータを収集でき、病気のリスクも低減できる。
ミルキングパーラー / トールファーム提供
「ミルキングパーラー」は、搾乳機を人の手で効率的に取り付けられるよう設計された搾乳施設。乳頭の形状などが原因で「搾乳ロボット」に馴染めない乳牛もいるため、
搾乳ロボットとミルキングパーラーを効率よく組合わせた「ハイブリッド型酪農」を活用し、人材不足や負担軽減などを目指す。
今後は有限会社トールファーム(広島県庄原市東城町)、庄原市、庄原商工会議所とともに、搾乳ロボットを実際に導入。
従業員を増員せずに、搾乳頭数200頭と搾乳時間の52%削減を目指す。また、酪農に対する3Kのイメージ(きつい、汚い、臭い等)のイメージを払拭し、後継者の育成や技能の継承にも努めていくとのこと。
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