公開:2022/05/06 伊藤 みさ │更新:2023/12/29
厳島神社の大鳥居 修理工事、足場撤去でその姿2023年に見られるか
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長期にわたり修理工事が行われている厳島神社・大鳥居。宮島、ひいては広島のシンボル的存在でもある大鳥居。ようやく工事終了に目途がたったようです。2023年には全景が見られそう
広島の代表的な観光地であり、世界遺産である宮島のシンボル
厳島神社の大鳥居が建立から140年以上経過し、老朽化や損傷が進んでいることから2019年6月17日より大規模保存修繕工事が行われています。
画像は修理工事に入る前の様子
大鳥居の大規模保存修理は、約70年ぶり。
工事期間は長期にわたっており、当初は「3年」とみられていたものの途中から “終了時期未定” と変更が発表されていました。
そんな工事もいよいよ終わりが見えてきたようです。厳島神社は「進捗状況から令和4年中に工事は終了し、年末には工事足場を撤去できる見込みとなりました。」と発表。
宮島観光協会も「少なくとも来年(2023年)には皆様に大鳥居の全景をご覧いただけることになりそうです」とお知らせしています。
ただし具体的な日程については確定していないため、分かり次第発表されるとのこと。それまで大鳥居は、ネットで全体が覆われた状態となっています。
大鳥居の修理工事の大まかな流れ、これまでの変化
宮島・厳島神社の大鳥居は、平清盛の援助を受け、1168年建立(初代)。現在の大鳥居は1875年建立の9代目にあたりますが、すでに建立より140年以上もの時間が経過。
※現在のものはこれまで8代目だと言われてきましたが、文献の見直しにより「9代目」であることが分かったと2021年に発表されています。
大鳥居の大改修は、屋根の葺き替え(檜皮葺)、扁額の修繕、柱の塗装の塗り替え(朱色)のほか、柱の破損調査を行いそれをもとに
構造診断 ⇒ 補強方法検討 ⇒ 専門委員会の意見 ⇒ 文化庁等承認 ⇒ 施工 …という流れで、工事は長期にわたっています。
工事に入りしばらくは足元のみの覆いでしたが
その後すべてがネットで覆われて見えなくなりました
工事の開始以降は大鳥居がメッシュシートなどで覆われ、全体の姿をはっきり見られる機会はしばらくお預けとなっています。
2021年7月撮影時の様子
2021年8月撮影時の様子
厳島神社は鳥居内部の様子や破損状況をホームページ内資料で公開。白蟻の被害や木の腐朽があったことが分かっています。工事中は常にネットで覆われていた大鳥居ですが、工事が進むにつれ、その様子が外からも見えるようにと段階的に目の粗いネットへと張り替え。
朱色も塗り替えられるためすべて剥がした様子も見ることが出来ていました。
また、大鳥居に掲げられていた扁額(へんがく:神社名が記載された額付き看板)の特別公開も行われ、好評でした。
特別展示された大鳥居の扁額
2022年10月には足場の撤去が始まり、上部がみられるようになってきました。
2022年10月6日撮影時の様子
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