宮島桟橋のからくり時計、伝統舞踊と音楽でおもてなし
宮島桟橋 からくり人形。1時間に1回だけ、平清盛と蘭陵王(らんりょうおう)の人形が現れて踊り、外国人観光客の目を楽しませていました。
宮島の玄関口、宮島桟橋の待合所に宮島らしい「からくり時計」が設置されています。
扇型の台の真ん中にある時計の長針が0分丁度を指すと、どこからともなく宮島に伝わる「舞楽(ぶがく)」のあの音が待合所に響き渡りはじめます。
ふと頭上を見ると、音楽と共にカラクリが動き始めて…!
平清盛と蘭陵王がクルクルと舞う、かわいいからくり時計
まずはこの様子を動画にてご覧ください。
この特徴的な音楽と舞は、雅楽と舞から成る「舞楽(ぶがく)」と呼ばれる古典芸能。
向かって左手に現れたのが、舞楽を宮島に伝えたと言われている平清盛、
そして右手に現れたのは舞楽を象徴とする 蘭陵王(らんりょうおう)。
桟橋でフェリーを待つ人々や観光客らは、からくり時計を見上げて写真を撮るなど楽しんでいました。
インド・中国・朝鮮半島を経て日本に伝来した舞楽が宮島に伝わったのは、平安時代末期、平清盛をはじめ平家一門らの厳島詣での時と言われています。
海上に浮かぶ厳島神社の高舞台で演じられる舞楽では、笛や琵琶の音色や、波の音・潮の香りも相まって一層神聖な雰囲気に包まれます。
(実際に舞楽が奉奏されている時の様子)
現在の宮島・厳島神社にも受け継がれ奉奏される舞楽ですが、これが見られるのはお正月3が日や4月の桃花祭、10月の菊花祭など年中行事の時のみ。
舞楽に実際に触れる機会は貴重ですが、こういった音楽や舞は宮島らしさを感じられる事ができるため、このからくり時計は観光客などに喜ばれているようです。(設置したのは、地域奉仕団体の宮島口ライオンズクラブ)
人形が現れたり音が鳴るのは、8時~20時までの正時(1時間に1回)。フェリーの待ち時間などにあの特徴的な管楽器の音が鳴り始めたら、上を見上げて楽しんでみては。
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