公開:2013/09/19 Mika Itoh │更新:2019/09/13
広島ではお馴染み「青きな粉」で、月見団子はいかが?
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青きな粉で作ったお団子で、お月見はいかが?青きな粉 とは、青大豆で作られたきな粉のこと。広島県の中でもとくに広島市では、きな粉といったら「青きな粉」!という家庭も多いようです。
9月のイベントには月の綺麗な「中秋の名月」があります。太陰太陽暦で8月15日の夜を「十五夜」と呼び、その夜に見える月が「中秋の名月」。
お月見を楽しむなら、月見団子がつきもの!ということで、広島人らしく、青きな粉でお団子を作ってみました。
青きな粉 とは、青大豆で作られたきな粉のことで、一般的に「きな粉」というと黄色いそれをイメージすると思いますが、広島県とくに広島市では、きな粉といったら 青きな粉!という家庭も多いようです。
そんな 青きな粉は全国的にも珍しく、広島ではポピュラーですが、広島県以外だと山陰や東北の一部エリアでしか食べられていないのだそう。
青きな粉は、普通のきな粉と比べてみるとハッキリと色の違いが分かります。やさしい黄緑色(または、ウグイス色)の、とても綺麗な色をしています。着色料は一切使用されていないため、純粋な青大豆の色なんだそうです。
ならば「黄緑きな粉」とか「うぐいすきな粉」でも良さそうですが、昔から日本人は緑色のことを「青」と呼ぶ習慣があるため、「青きなこ」と呼ばれているのですね。
綺麗な黄緑色のきな粉で、お団子を味わおう!
綺麗なうぐいす色の、青きな粉。香りも黄色いきな粉と比べると違います。青きな粉の香りを表現するのが難しいのですが、黄色の「きな粉」のほうが香ばしさが強いでしょうか。
青きな粉は 黄色いきな粉よりも豆自体が持っている甘みが強いのが特徴。青きな粉に砂糖をすこし加えて、お団子にまぶしてみました。
並べて食べ比べてみると香りの違いがよく分かりますが、青きな粉のみを食べていると、普通のきな粉を食べているのと同じような味わいに感じられるため、馴染のない他県の方でも違和感なく美味しく食べられます。
含まれている成分も、ほとんど一緒なのですが、唯一大きく違うのがベータカロテン。
普通のきな粉のベータカロテンが、100gあたり4μgに対し
青きな粉のベータカロテンは、100gあたり130μg含まれていました。
ちなみに、スーパーで販売されていた上万糧食製粉所さんの きな粉の販売価格は、普通のきなこが100円なのに対して、青きな粉は150円となっていましたよ。
お団子を食べながら、今夜はゆっくり綺麗な月夜を見上げてみて下さい。
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