広電「鳥の巣」十日市の交差点から、路面電車の操車塔が姿を消す
広島電鉄の十日市信号所(操車塔)が老朽化のため解体が決定し、2021年9月6日に解体・撤去が行われました。69年間、十日市の交差点を見守ってきた小さな塔が姿を消しました。
車や路面電車が行き交う広島市中区十日市町の交差点から、広島電鉄の操車塔が撤去され姿を消しました。

約70年、十日市交差点を見守ってきた操車塔
この操車塔は、1952年に設置された十日市信号所。十日市交差点といえば、路面電車が横川駅方面、江波方面、西広島方面、紙屋町方面などから行き来するポイントのため、
操車塔は路面電車が安全に運行するために、係員が駐在しポイント切替作業などを行っていた場所。中から人が確認する姿から、通称「鳥の巣」と呼ばれ親しまれていた小さなタワーです。

広島電鉄によると、この操車塔は1955年まで実際に係員が塔の中で作業を行っていたそうですが、自動化に伴い無人に。
以降は、ポイント切替や信号表示のための機器が設置されていましたが、建物の老朽化が進んだために解体・撤去することが決まり、2021年9月6日に解体されました。
広島電鉄・十日市信号所 跡地、現在の風景
操車塔(十日市信号所)があった場所は現在、以下のようになっています。

周りのビルが大きいので、操車塔が無くなったことが目立ちませんが、

操車塔のあった場所は綺麗な更地に。コーンが置かれていますが、こんなに小さなスペースに建てられていたのかと驚かされます。

跡地には、制御盤らしきものが新たに設置されていました。
筆者は学生のころ、路面電車でこの道を通っていたので、広電の操車塔(当時から無人化となっていましたが)は毎日のように目にしていた建物でした。

街がどんどん進化していくのは楽しみですが、馴染みのある街の風景が変わっていくのは、少し寂しいですね。
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