公開:2021/10/09 Mika Itoh │更新:2021/10/07

広電「鳥の巣」十日市の交差点から、路面電車の操車塔が姿を消す

  •  
  • シェアする
  • LINEで送る
  • 広島市 中区 スポット 観光

広島電鉄の十日市信号所(操車塔)が老朽化のため解体が決定し、2021年9月6日に解体・撤去が行われました。69年間、十日市の交差点を見守ってきた小さな塔が姿を消しました。

車や路面電車が行き交う広島市中区十日市町の交差点から、広島電鉄の操車塔が撤去され姿を消しました。

広電「鳥の巣」十日市の交差点から、路面電車の操車塔が姿を消す
約70年、十日市交差点を見守ってきた操車塔

この操車塔は、1952年に設置された十日市信号所。十日市交差点といえば、路面電車が横川駅方面、江波方面、西広島方面、紙屋町方面などから行き来するポイントのため、

操車塔は路面電車が安全に運行するために、係員が駐在しポイント切替作業などを行っていた場所。中から人が確認する姿から、通称「鳥の巣」と呼ばれ親しまれていた小さなタワーです。

広島電鉄の十日市信号所、操車塔「鳥の巣」

広島電鉄によると、この操車塔は1955年まで実際に係員が塔の中で作業を行っていたそうですが、自動化に伴い無人に。

以降は、ポイント切替や信号表示のための機器が設置されていましたが、建物の老朽化が進んだために解体・撤去することが決まり、2021年9月6日に解体されました。

広島電鉄・十日市信号所 跡地、現在の風景

操車塔(十日市信号所)があった場所は現在、以下のようになっています。

広島電鉄、操車塔「鳥の巣」を撤去

周りのビルが大きいので、操車塔が無くなったことが目立ちませんが、

広島電鉄の十日市信号所、操車塔「鳥の巣」を撤去

操車塔のあった場所は綺麗な更地に。コーンが置かれていますが、こんなに小さなスペースに建てられていたのかと驚かされます。

広島電鉄の十日市信号所、操車塔の跡地

跡地には、制御盤らしきものが新たに設置されていました。

筆者は学生のころ、路面電車でこの道を通っていたので、広電の操車塔(当時から無人化となっていましたが)は毎日のように目にしていた建物でした。

広島市・十日市交差点と、広島電鉄の路面電車

街がどんどん進化していくのは楽しみですが、馴染みのある街の風景が変わっていくのは、少し寂しいですね。

LINEでこのページを送る
   
  • 当サイトの掲載内容は、公開時点または取材時点の情報です。最新記事・過去記事に限らず公開日以降に内容が変更されている場合がありますので、ご利用前に公式の最新情報を必ずご確認下さい。
  • 記事の内容については注意を払っておりますが、万一トラブルや損害が生じても責任は負いかねます。ご自身の判断のもとご利用ください。
  • 当サイトではアフィリエイトプログラムを使用しています。



カープを熱烈応援 スタンプ

あわせて読みたい

edit 『 広島市 中区 スポット 観光 』の一覧