呉市役所 建替えビフォーアフター、新庁舎は鎮守府思わせる姿へ

呉市役所の旧庁舎、モチーフは戦艦大和とも

旧庁舎は呉の代名詞ともいえる戦艦大和をモチーフにしていたと言われています。記事冒頭の写真は大通りとは反対側から見た様子ですが、たしかに船のような雰囲気。

写真撮影時（2013年）はやはり年季が入っているのを感じましたが、周辺の道路や植え込みなどのクリーンさも相まってきれいに使用されている印象でした。

建替えを前に、旧庁舎内には新庁舎の完成予想模型が展示されていました。

上から見ると、緑色が所々に配置されたデザインに。

西側から見た完成予想の模型

正面側に市役所機能が集中し、西側（中央公園 噴水広場側）には議会棟・市民ホール・公用車駐車場棟が配置されるようです。

メインエントランス（正面入り口）から中央公園噴水広場に向けて、シビックモール（屋内の通路）が作られ、そのまま通り抜けられる仕様となる予定。

▼シビックモールから見た市民ホール

▼市民ホールの様子

▼議場

呉市役所の新庁舎は「桜御影」など使用、鎮守府思わせる雰囲気に

以下は新庁舎の工事が進んでいた時の様子（2015年撮影）。

建物の高さがかなりある・・！蔵本通りを車で走り近くを通っているととても迫力がありました。

その年末に完成し、2016年より利用が開始された呉市役所新庁舎。なんというかもう・・・スケール感が違います。

デザインは呉らしさを感じるようにと、呉の歴史的建造物である「海上自衛隊呉地方総監部庁舎（旧呉鎮守府庁舎）」などに見られる建築様式がモチーフとなっているそう。

近寄ってみると特に感じるのは御影石を使用した柱が贅沢感というか重厚な雰囲気を醸していて、ちょっと立ち寄りに来ただけなのになんだかものすごい重要な会議にきたような気分に（笑）

メインエントランスにある9本の柱や議場の中の柱には国会議事堂にも使用されている桜御影石（呉市・倉橋島産）が使用されているそうです。

建物内に入ると白を基調とした明るい室内。総合案内があったり、市民ホールへと続く通路（シビックホール）の天井がとても高く思わず見上げてしまいます。

とくにこのシビックモールの雰囲気は「市役所」というよりコンサートが行われるようなホールの中という感じ。

そして新たなこの建物では“呉らしさを感じる” “耐震化” などのテーマに加え、大災害時での空間活用想定ももちろんされていて、市民ホールは可動式客席で平面にし国や県、警察、自衛隊、海上保安部などからなる災害対策支援本部へ。

シビックホールでは災害状況や安否情報等の情報発信、物資の配布スペースなどに。

職員さんたちの働きやすさ来庁者の利用のしやすさなども含め、様々なところに配慮がなされた新庁舎。普段はなかなか利用する機会がなく、手続きのために出向くのが億劫になってしまう「市役所」ですが、なんだか訪れてみたくなるスポットへと生まれ変わっています。

新庁舎について詳細は以下ページでもご覧ください。