大石内蔵助が植えた枝垂桜、三次市 鳳源寺で美しく
三次市にある鳳源寺(ほうげんじ)の桜が見頃に。このお寺には、大石内蔵助が植えた枝垂桜があり、毎年春に美しく華奢な花を咲かせます。
三次市三次町にある鳳源寺(ほうげんじ)。ここに大石良雄(大石内蔵助)が手植えを行ったと伝えられる枝垂桜があります。
この枝垂桜の幹は非常に太く、長い年月を感じさせます。鳳源寺は桜の本数は少ないものの、1つの桜の木が非常に大きくて見事。大きな枝垂桜は、空から降るように華奢な枝が伸び花を咲かせています。
桜は、鳳源寺と同じくらいの高さがあるため、遠くから見ても存在感があります。
三次の姫が嫁入りする際に植えられた記念の桜
しかしなぜ、この枝垂桜を「忠臣蔵」で知られる大石内蔵助が植えたのでしょうか。
彼が命を懸けて仕えた主君・浅野長矩(浅野内匠頭)が正室として迎え入れた女性が、三次市出身の「阿久利姫(あぐりひめ)」でした。
初代三次藩主の娘として7歳まで三次で過ごした阿久利姫の嫁入りのとき、大石内蔵助が迎えに来て、その時にこの桜を植えたと言われています。
阿久利姫は、浅野内匠頭が「松の廊下事件」で即日切腹となった後は髪を切り落とし、瑤泉院(ようぜいいん)として余生を過ごし、大石内蔵助を筆頭とする家臣たちの復讐を陰ながら支えたとも伝えられています。
そのため、毎年三次で行われる「三次義士祭」はこの鳳源寺からスタートしています。
以下の動画は、鳳源寺(広島県三次市三次町1057)の入口にある枝垂桜の様子。
歴史に思いを馳せる事も出来る鳳源寺は三次市の桜・紅葉の名所である尾関山公園のすぐ近くにあります。鳳源寺利用の際は尾関山公園の駐車場を利用するとよさそうです。
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