錦帯橋、情熱と技術が生んだ橋を世界遺産へ
錦帯橋(きんたいきょう)は山口県岩国市を代表する観光スポット。広島県民にとっても身近な存在ですが、知らない事もたくさん。錦帯橋の写真と共に エピソードや歴史を紹介。
錦帯橋(きんたいきょう)は山口県岩国市を代表する観光スポット。
5連の橋(中央の3連はアーチ橋)という錦帯橋の構造は世界的に見ても稀なものだそうで「独自に発展した架橋技術によって出来ている」美しい橋。
美しいアーチを描く錦帯橋と、その背後にそびえ立つ城山山頂の岩国城の周辺は、四季を通じて 桜・花火・紅葉・雪景色…と美しい表情を見せてくれます。
錦帯橋は広島のお隣の県・山口県にあり、錦帯橋は広島県民にとって丁度よいドライブスポット。特に県西部に住む広島の人は「運転免許を取ったらたちまち(とりあえず)山賊・錦帯橋ドライブじゃろ」というのがお決まりのコース。
そんな 身近な錦帯橋にも、意外なエピソードや歴史があるので 今回も 錦帯橋の色々な写真と共にご紹介していきます。
錦帯橋は釘が1本も使われていないって、本当?
「錦帯橋は1本の釘も使わずにできている」と言われる事があり、筆者もそうなんだと思い込んでいましたが 実際のところは異なるよう。
岩国市のホームページによれば
一説には、アーチ構造の桁を組み上げる工程で、釘を用いることなく、巻金(まきがね)という帯鉄(おびてつ)によって、各部材を束ねて固定しています。これを捉えて、世界的に希な構造を自慢する気持ちも込めて、「釘を一本も使わずに造られた」と、表現したのではないかと思われます。
via. kintaikyo.iwakuni-city.net
とのこと。
クギは使用されているものの、木材を互いにはめ込むという特殊な技術が使われていて、橋上からの圧力でより頑丈になっていくというすごい橋なのだ。
岩国城の「外堀・錦川」を渡るために技術を駆使した 錦帯橋
旧岩国藩主の 吉川広家は錦川を「天然の外堀」として横山山頂に城を築きましたが川を隔てた反対側の城下町に住む下級武士たちが「藩政」の中心である城側に行くために200mもの幅がある川を渡らなければならない、という不便な点がありました。
(現在は緩やかな流れの錦川)
これを解消するために城下町が造られた頃から橋はかかっていたそうですが度重なる洪水などで流失。悪天候時には渡船も出せない、という事から政治もままならない状況に。
これを解決するために 有能な技術者が橋の検討をしたり 長崎の石造アーチ橋「眼鏡橋」を視察に行ったりと様々な研究を重ねた上でできたのが現在のような形。
その後も台風の影響で濁流に飲み込まれて流失などもあったそうですが、改良に改良を加えながら江戸時代から変わらない技術が今にも伝えられています。
木材を巧みに組み合わせた錦帯橋は現代の強度試験においても「鉄やコンクリートの橋以上の強度」と専門家が太鼓判を押すほど。それも一定の期間毎に行う橋板の張り替えなどのメンテナンスが行われているからこそ。
現在、岩国市では 錦帯橋を世界遺産登録に向けて様々な取り組みが進められています。
桜の咲く頃になると、大勢がお花見を楽しみにやってくる錦帯橋。夜は静かにライトアップされていて、また雰囲気がガラリと変わります。錦帯橋でのお花見の様子はこちらからご覧ください。
錦帯橋(きんたいきょう) | |
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住所 | 山口県岩国市岩国 [地図] |
料金 | 大人310円(往復) |
時間 | 24時間通行可能(いずれも歩行者のみ) |
関連 | ・満開の桜が美しい錦帯橋の風景 ・夜桜も美しい錦帯橋 ・山口県のグルメ&コネタ&おでかけ情報 |
備考 | 広島県外グルメ / 広島県外スポット / 広島県外おでかけマップ |
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