庄原市で神楽競演大会!県北の神楽は子供たちにも人気
神楽団体が集まって披露する「帝釈峡近郷 神楽競演大会」が庄原市東城町にて行われました。
広島県 庄原市東城の老人福祉センターで12月5日に帝釈峡近郷 神楽競演大会が行われました。
この神楽競演大会には、比婆荒神神楽社(庄原市東城町)、備中成羽社(岡山県高梁市)、曙神楽団(北広島町)、八重西神楽団(北広島町)という、4つの団体が出演されていました。
通常だと、夜通し行われるこの地域の神楽ですが、帝釈峡近郷 神楽競演大会ではそれぞれの団体の見どころのある演目を1日かけて楽しめるのだそう。
演目は、七座神事、滝夜叉姫、酒造り、八岐大蛇、国譲りの能など。ストーリーについて演目が始まる前に解説があったり、パンフレットでも確認することができる為、神楽ビギナーでもどういった流れで進んで行くのかがよく分かります。
機敏な大蛇の動きも注目!な、神楽競演大会
演目の中にあった「八岐大蛇 (ヤマタノオロチ)」。パンフレットによる解説では以下のようなストーリー。
素戔男尊は悲しむその3人にその訳を聞いた。話によればこの地には毎年 大蛇(おろち)が来て娘を食べて行く。これまでに7人の娘を亡くしてきたが今年は最後の(8人目の)娘、奇稲田姫…なのだという。この話を聞いた素戔男尊は娘を嫁にもらうことを条件に、大蛇退治を決意する。
やがて現れた大蛇に、用意しておいた樽酒を飲ませ、酔い伏して眠った大蛇を大格闘の末に退治!退治した大蛇の尾から剣が出現し、「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」と名付けて天照大神(あまてらすおおかみ)に捧げ、素戔男尊はめでたく姫と結ばれるのだった。
このストーリーは、神楽で以下のように表現されていました。(動画:ストーリーの一部)
▼素戔男尊(すさのうのみこと)が登場。
▼「姫の命が危ないのです…」
▼素戔男尊「ならば大蛇の退治を引き受けよう」
▼「大蛇に飲ませる酒を用意するのだ」
▼大蛇が登場!
▼狙い通り、酒を飲んでくれる大蛇たち
▼酔いがまわってゴキゲンに。その後、ウトウトする大蛇
▼その隙を狙って退治しようと頑張る、素戔男尊(すさのうのみこと)
▼ギラリ。にらみ合う。
▼戦いの末、全ての大蛇の首を獲って、一件落着!
▼剣を捧げる、素戔男尊(すさのうのみこと)
▼盛り上がる観客たち
…と、このような感じで、意外に初心者でも見やすくて楽しめる神楽でした。地域の人が集まって開催されることもあり、帝釈峡近郷 神楽競演大会 はアドリブのきいた、親しみやすい神楽競演大会となっていたようです。
伝統的な舞を披露する【古舞(こまい)】と、それにアレンジを加え新たな舞を創造する【新舞(しんまい)】など、それぞれの団体によって違いがあるのも神楽の魅力。
庄原では子供神楽も盛ん…ということで、子供から大人まで親しまれています。伝統芸能として県北では特に親しまれている神楽は、いろいろな所で上演されていますので、機会があれば是非 見てみて下さい!
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