標本数がハンパない！モグラ博物館(比和自然科学博物館)をじっくり見学

モグラもクジラも全部300円で見られる！お得な 比和自然科学博物館

比和自然科学博物館の受付でチケットを購入(大人300円)。展示室の前では「比和そおとめ娘。」なる萌えキャラパネルがお出迎えしてくれました。

このキャラたちについて詳細は不明だったのですが、庄原には 田を耕す際に力を貸してくれる牛を供養し、豊穣を祈願して行なう「比和牛供養田植」などが伝統芸能として残っています。その時に登場する早乙女姿(田植えをする女性)を表現しているのかもしれませんね。(北広島の壬生の花田植えにも似ています)

展示室には動植物に関する資料だけでなく、中国山地の自然や地理 歴史もふまえた「自然史に関する資料」が揃えられています。このため、田植えの様子を再現した人形や道具も展示されていました。

また、そのそばにはモグラの生態や分布図などのパネルと共にモグラの標本がずらり。

筆者はリアルなモグラをはじめて見ましたが意外と小さい！という印象。手のひらサイズのものが多く、ハムスターみたいです。(固定のための針がちょっと痛々しいですが…)

展示室のこの導入部分はウォーミングアップみたいなもの。その奥へと足を進めると、森に住む(していた)動物がぎゅぎゅっと凝縮されたような標本展示室へ。

(鹿や鳥、キツネなど)

(こどもたちも楽しみながら見学中)

蝶・クモ・クワガタ・ムササビ・熊・鹿・鳥類、そしてここにもおびただしい数のモグラ。ちょっと生々しい感じのもありますが量がスゴいです。

(なにかの目のように擬態している)

(クモもこんなに近くで…。)

(あまり出くわす事のない動物もじっくり見ることができる)

(ムササビってこんな感じで飛ぶんだね)

(なんかスゴそうなカブトムシもたくさん！)

(展示される鳥の種類もかなりたくさん！)

この博物館が作られた背景には、戦後間もなくの頃の比和小・中学校のこどもたちの科学研究活動があるのだそう。子どもたち・教師たちの研究はやがて広島大学科学教室の「分室」に指定され、大学の指導をうけながら活動するようになると

それは地域の人にも広がり、住民は珍しい動植物を見つけて提供したり、自分の田畑に生息する虫を40年見つめ続けてきた記録を提供した農家もあったそうです。(特にモグラの生息数は多かったようで モグラの標本数がハンパない)

研究者と町全体が共に作り上げた博物館。日本一小さいけど、中身の濃い博物館です。ちなみに、これまでご紹介したのが1階で、2階には標本の収蔵庫もあったそうなので興味のある方は是非。

(画像正面左側がモグラ博物館、写っていませんが分館は右手前にある)

また、隣の分館「クジラ博物館」にも同じチケットで出入りできるので しっかりと学んできてくださいね。(ちなみに写真撮影OKとのこと。)

庄原市立比和自然科学博物館(モグラ博物館)
住所	広島県庄原市比和町比和1119番地1
定休日	年末年始(12月29日から1月4日まで)
時間	9:00～17:00
駐車場	無料あり
入館料	1人310円
問合せ	庄原市教育委員会比和教育室(0824-85-3005)
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