愛たっぷり、備後落合駅の精巧なジオラマがお見事
JR芸備線・備後落合駅が最も賑やかだった時代(昭和40年代)の駅とその周辺の様子を実物の150分の1サイズで再現したジオラマが、観光ボランティア団体「備後落合ガイドの会」の製作で誕生しています。
広島県庄原市の秘境駅・JR芸備線の「備後落合駅」が最も繁栄した頃の様子を再現しようと、昭和40年代の備後落合駅を精巧に再現されたジオラマが2019年から登場しています。
このジオラマは、備後落合駅で活動している観光ボランティア団体「備後落合ガイドの会」のメンバーが製作したもので、180cm×70cmというサイズ。
実物の150分の1サイズというこのジオラマは非常に細かく見事で、当時運行していたSL(蒸気機関車)の転車台なども丁寧に再現されています。
転車台 / 車両の向きを切り替える為の機械
その精巧な作りに、備後落合駅への愛をひしひしと感じます。当時を知る人にとっては非常に懐かしい風景で、当時を知らない人にとっても興味深い風景や歴史が、小さなジオラマの世界に広がっています。
動画で見る、備後落合駅のジオラマ
以下の動画は、昭和40年代の当時の備後落合駅とその周辺をイメージしてつくられたジオラマの様子。
駅に100人以上も!ジオラマを通して見えてくる、備後落合駅の歴史
このジオラマについては「広島の秘境駅・備後落合のその先へ!」の記事でも少しご紹介しましたが、常時展示されているというわけではなく、イベント時などにお披露目されています。
今は「秘境駅」と呼ばれていますが、ターミナル駅としての役割もあった当時の備後落合駅には、なんと100人以上の職員が勤務していたそうで、敷地内に職員宿舎もあったといいます。
駅の周りもかなり賑やかだったそうで、当時の駅のそばには旅館もあり、あの松本清張さんも宿泊されたことがあるとか。
現在の備後落合駅は無人駅ですが、「備後落合ガイドの会」の代表で元機関士の永橋さんらが駅の掃除などを定期的に行っており、駅で出会える事も。
備後落合駅を訪れた鉄道ファンは、運がよければその場でガイドしてもらえることもあり、
永橋さんは「不在のときでも、駅に掲示してある連絡先に連絡を頂ければ、ガイドの要望があれば備後落合駅に来ますので!」とのこと。当時の印象的なエピソードも交え、色んなことを教えて貰えますよ。
備後落合駅から出発、ディーゼルカーから広がる景色
以下の動画は、実際に備後落合駅からディーゼルカーに乗ってみた時の様子。
乗ったのが11月末でしたので、すでに紅葉が終わっていましたが、それでも十分 ローカル線ならではの風景を楽しめました。桜や紅葉シーズンにも訪れてみたくなりますね。
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