全国消防救助技術大会 in広島、人命救助に懸ける男の背中は眩しかった!
第42階 全国消防救助技術大会が 2013年8月22日に旧・広島市民球場跡地と広島ビッグウェーブにて行われました。今回は 消防救助の陸上の部を 動画と画像で詳しくご紹介。
第42回 全国消防救助技術大会が 2013年8月22日に旧・広島市民球場跡地と広島ビッグウェーブにて行われました。
全国消防救助技術大会 は、消防士さんの救助技術を競う「全国大会」。全国の予選会を勝ち抜いた900名以上の強者が今年は広島に集結!消防救助技術大会は 陸上の部/水上の部 2つにわかれて行われましたが 今回は 陸上の部(旧広島市民球場跡地)の様子をご紹介します。
全国消防救助技術大会 陸上の部で行われるのは7種目。水平に張られたロープを2種類の渡り方で往復する「ロープブリッジ渡過」、要救助者を探し出して塔上へロープを使って引き揚げる「引揚救助」などがあります。
事故も火災も起きていない 広島市中心部でしたが、えり抜きの消防士さんたちの救助技術が惜しげもなく披露されました。
全国消防救助技術大会in広島 で行われた[陸上の部]の中から4種目をご紹介します。
ロープブリッジ渡過(とか)
水平に張られたロープ(20m)を定められた方法で往復。往路はセイラー渡過、復路はモンキー渡過。ロープ渡過の基本的な訓練です。
ロープブリッジ渡過 全国消防救助技術大会 動画往路のバランス感覚、復路の力強さがスゴい!
ほふく救出
空気呼吸器を装着し、8mの長さの煙道(90cm四方)を進んだあと、2名が協力して要救助者1名を救助。ビルや地下街などで煙に巻かれた人を救助するための訓練。 ほふく救出 全国消防救助技術大会呼吸器をつけるところから救助完了(ゴール)までおよそ1分ほど。かなりスピーディーです。
はしご登はん
命綱を装着し、垂直はしごを15m登ります。災害建物への侵入など、消防活動には欠かせない訓練。 はしご登坂 全国消防救助技術大会命綱を付けるところから15m上のゴールまでおよそ20秒。命綱を預かる人も、登る人のスピードに合わせてロープを引き上げています。
引揚救助
空気呼吸器を装着して塔の上から7m降下した後、4名が協力して要救助者を塔の上へ救助。地下やマンホールなどでの災害を想定した訓練。 引揚救助 全国消防救助技術大会いとも簡単に7mの高さを上り下りする姿に会場からはどよめき。その姿もカッコイイですが、上で救助者をロープで引き揚げる2人のパワーにも脱帽です。
当然、魅せるためではなく「人命救助」のための技術のため、全てが華やかな競技ではありませんが一つひとつに意味を持つ大切な訓練なんですね!その姿は現場さながらの緊張感と気迫に満ちていました。
ちなみに、この全国消防救助技術大会には 勝敗というものはなく、規定のタイムや行動に減点ポイントがあるかないか?が審査され、100点を獲得した人は表彰されます。広報の方によれば「地方の予選を勝ち抜いてきた、それだけでもすごい事なんですよ」とのこと。
(広島の人を見ると、やっぱり応援したくなる!)
近所の消防署でもよく 夜な夜なランニングをしている消防士さんを見かけますが、これからは見かけたらヒーローを見るような目で手を振ってしまいそうです(笑)
出場者は主に20代から30代までの消防士・副士長・士長・指令補などで、消防庁消防総監・各地の消防局長が来賓席にズラリ。いろんな意味で緊張感のある大会でした。
この他、会場内では熱中症対策に影のある休憩エリア・給水所・かき氷の配布も!さらに子どもたちが競技を体験できる「キッズレスキュー」のコーナーもありました。
キッズレスキュー 全国消防救助技術大会 MORITA 最新消防車、特撮マシン風ボディがカッコイイ消防士さんのこういった技術が発揮される場面はもちろん、より少ない方がいいのですが「もしも」の時には心強いですね。アスリート並みの肉体を持つ消防士さんたちは大会を終えた夕方頃、普段着に着替えて もみじ饅頭の袋を手に、各地へと戻っていきました。
(全国消防救助技術大会2014 は千葉県で開催。)
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