盆灯籠があざやかな、広島のお盆の風景
広島県ではお盆のお馴染みの風景、盆灯籠。お墓の周りにカラフルな盆灯籠が立てられます。お盆前にはスーパーやコンビニ・酒屋などでも盆灯篭(盆灯籠)が販売される。広島県西部に残るお盆の風習です。
お盆前になると、スーパーやコンビニにも並ぶ、盆灯籠。広島ではお盆になると、盆灯籠をお墓の周りに立てます(広島県内の一部エリア)。
初盆(新盆)の場合は色紙や装飾を使っていない、まっ白な盆燈籠を使い、
それ以降の年は、赤・青・黄などの色紙を貼って作られる、カラフルな盆灯籠をお墓の周りに立てます。すると、あざやかな灯籠の飾りがサラサラと風で揺れて墓地は一気に華やかに。
最近では塔婆(小さな木札)を利用する家庭も少しずつ増えていますが、やはりカラフルな盆灯籠が並びはじめると「広島のお盆がやってきたな」と、感じます。
お墓のまわりに盆灯籠を立てるのは広島ならでは
県外の友人が遊びに来たときに、盆灯籠をみて「ねぇ、あれって何?」と聞かれるまで、どこの県でもお盆には盆灯籠を飾るものだと思っていました。
実はこの大きな盆灯籠をお墓の前に立てる習慣は、広島県独特の風習なんだそう(香川県の中心部で一部行う地域もあるとか)。
広島の盆灯籠はもともと、浄土真宗本願寺派の安芸門徒の信徒が広めた風習だと言われていますが、
広島では宗派関係なく、お盆には盆灯籠を飾ることを認めている寺院が多く、お盆の時期になるとあちこちの墓地にはあざやかな盆灯篭を備えて先祖をお迎えしています。
広島の盆灯籠は六角形、そのうち1面だけは一部が貼られていないワケ
広島のお盆に飾られる盆灯籠の価格は、大きさにもよりますがだいたい1本 600円~1000円前後。
盆灯籠は六角形になっていて、それぞれの面に色紙を貼っていますが、1面のみ色紙の上部だけが貼り付けられ下側はヒラヒラしています。
一部だけ切り離してあるのは、雨が降った時に 盆灯篭に水が溜まらないようにするためと、風を通すために開けられているのだそうですよ。
盆灯籠には、仏前に飾る「切子灯籠」なども
盆灯籠をお墓の前にたてることが、全国的にみるとちょっと珍しい風景だというのは、地元民にとっては意外に感じるほど当たり前な風景となっていますが、
おなじ浄土真宗本願寺派(西)でも、広島県以外では以下のような「切子灯籠」を飾るところもあるのだとか。
なお、切子灯籠はお墓の周りではなく、お仏壇の前に飾られるそうで、この切子灯籠は真宗大谷派(東)でも使われているとのこと。
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