公開:2012/03/04 伊藤 みさ │更新:2023/02/13
大竹市 小瀬川流域で「雛流し」女の子の幸福祈願
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広島県大竹市の春の風物詩「ひな流し」。小瀬川流域、広島県と山口県の境にある 木野川 両国橋下の河原で行われます。古い雛を流して女性の厄払いをしたり、縁結びを願う伝統行事です。
広島県大竹市の小瀬川流域、広島県と山口県の境にある木野川・両国橋下の河原をメイン会場に、「雛流し」が行われました。
この日は小雨が降り気温も低く、あいにくの天気でしたが、続々と参加者が集まってきます。
小さな子供たちからお年寄りまで、近隣に住む方が多く参加。カラフルに飾り付けられ川に浮かべた「流し雛」が、下流へと流れて行きました。
手作り流し雛に願いを込めて、小瀬川へ!
大竹市では昔から 雛流しを毎年行っており 春の風物詩 ともなっているようです。娘・息子・孫の 雛流しの姿をしっかりと記録に残そうと、川辺には沢山のカメラ隊がスタンバイ。
雛を流す度に シャッター音が響き渡ります。
小瀬川(木野川)に流しているのは、地域の方が協力して準備した わらで作った 折敷(おしき)に、折り紙などで作ったお雛様・お内裏様を貼付けた「流し雛」。
特設テントの中で見本にならって雛をつくり、
花やお供え物(ひなあられ が用意されていたようです)をのせて
長い列に並び(着物を着て来ていた子も!)
流し雛を川にそっと浮かべ、
手を合わせて願いを込めます。
平安時代から行われていた「ひな流し」
雛流しは、平安時代中期に源氏が行っていたという記録もあるほど長い歴史を持つ行事のようですが、本格的には戦後から広まって来たとか。
古くなってしまったり、壊れたりした雛人形を水辺に浮かべ、撫でて身の災いを人形にうつして流し女性の厄払いや縁結びを願ったとされてきたようです。
最近では少しずつ「雛流し」を行う地域が減っており、なかなか見る機会のない貴重な伝統行事となっています。
ちなみに
流した雛は、この小瀬川の下流に流れ 大竹港に浮かぶのか?と思いきや 3、400mほど先の、流した人たちからは見えない位置でコッソリと回収作業が行われていました。
寒い水の中、ご苦労様です。
動画で見る「大竹ひな流し」
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