工事が進む「岩国大竹道路」ゆめタウン大竹付近から岩国南バイパスへ直結する約10km

岩国大竹道路の整備で、2号線の慢性的な渋滞を緩和

岩国-大竹間の国道2号線では慢性的な交通渋滞が発生しており、通勤・通学の妨げになっているほか、

大竹市のコンビナート

臨海部には工場や事業所などが集積しており物流の効率化の妨げになっていることなどから、この区間の交通渋滞の緩和が課題となっていました。

岩国大竹道路の開通によって、地震や浸水被害時の災害対応力を強化

岩国大竹道路は、「国道2号線」と「山口県道・広島県道1号岩国大竹線」の中間で南北にのびる延長9.8kmの道路。岩国南バイパスの始点となる山手町が「岩国大竹道路の終点」となります。

大竹市から岩国市を結ぶ国道2号線は沿岸部にあり、大規模地震や津波による浸水被害の想定区域内にあるため、

絆スタジアムや愛宕山ふくろう公園隣にある「岩国医療センター」

このエリアの災害拠点病院である岩国医療センター（山口県岩国市愛宕町1-1-1）への緊急搬送ルートを強化し、災害対応能力を高める目的も含まれています。

さらに、岩国大竹道路の開通によって広島県と山口県の往来時間が短縮されるため、宮島・錦帯橋など主要観光地がより効率的に周遊できるようになることも期待されています。

なお、岩国大竹道路の大半はトンネルで構成されており、大竹トンネル（2840m）や岩国トンネル（2920m）を掘削工事中。岩国トンネルの完成は、2025年3月予定となっています。

藤生長野バイパス（岩国南バイパス南伸）も工事中

山口県の国道188号線も渋滞の課題があるため、現在 岩国市では「岩国大竹道路」に加えて藤生長野バイパス（ふじゅうながのバイパス）の整備も行われています。

この藤生長野バイパスは、岩国南バイパスの南側を延伸するもので、岩国市藤生から岩国市長野に至る延長7.6km。

完成すれば岩国大竹道路とも繋がるため、大竹市から岩国市へのアクセスが格段に向上しそうですね！