台風は広島を避ける!? 広島県に台風被害が少ないのには理由があった
夏から秋にかけて台風の多い季節となり、これに伴う大雨の被害も各地で起きている中、SNSで気になるつぶやきを多く見かけました。「台風は広島を避ける」これって本当!?
今年も夏から秋にかけて台風の多い季節となり、これに伴う大雨の被害も各地で起きています。そんな中、SNSで気になるつぶやきを多く見かけました。
「ねぇ、台風って過ぎたの?そよ風だったよね」
「台風じゃけど広島晴天ー!」
「また広島避けていった」
これらは広島に住む人達の多くが、FacebookやTwitterで呟いていた内容ですが、実はこのような感想は今回だけでなく、広島では台風の後に「今回も台風は広島を避けていってくれたね」といった印象を受けることが多い。
実際、台風で大きな被害を受けることは少ないように感じます。「台風は広島を避ける」 これははたして本当か?それともただ偶然が重なっただけなのでしょうか?
低い危機感に注意、油断は禁物
台風を寄せ付けない理由は、もしかして広島の地形と関係があるのだろうか?この事について気象予報士の方に聞いてみたところ、以下のような回答を頂きました。
台風の動きは、上空の風によって決まります。 夏の太平洋高気圧や、偏西風と呼ばれる風がある位置によって変わり、その位置も日に日に状況は少しずつ変化しています。
台風が広島をそれるのは、地形が理由とは言い切れないですが、雨や風から守られている地形とは言えます。 今回も、四国山地がなかったらもっともっと雨は降ったし、風も吹き付けているはずです。
南から来た場合は四国山地が、北から来た場合は中国山地が盾のようになることはしょっちゅうです。
地形が全てでは無いものの、四国山地や中国山地が楯になって、広島を台風から守ってくれているということは実際にあるようです。
気象庁が公開している過去の台風経路図を見てみると、日本に上陸した台風はここ数年、広島を直撃したものは少ない。しかし、それ故に広島県民は比較的防災に対する意識も薄くなりやすく油断しがち。
広島は台風などの被害を受けるイメージが少ないですが、天災はいつ何時、自分の身に降りかかるか分からないもの。気象情報など、テレビ・ラジオ・インターネットなどから情報をしっかり収集しながら、いつでも万全に備えておきましょう。
※当サイトの掲載内容は、執筆時点(公開日)または取材時点の情報に基づいています。予告なく変更される場合がありますので、ご利用の際はご確認ください。
あわせて読みたい
- 12月1日は 映画の日!1000円鑑賞など映画館で割引サービス
- 贅沢!「夫婦あなごめし」はドーンと穴子が2本並んだ、広島駅弁の人気メニュー
- 広島木遣り音頭「ソリャーヤートコセー ヨーイヤナ」広島のお祭りで歌い継がれているあの曲
- ご当地風景が表紙になった広島限定「ロルバーン」瀬戸内風景・レモンのデザインで
- 全国1位!広島は「おうちコーヒー」に最もお金をかける県
- 福山駅の改札扉にデニムとバラ、産地PRで