広島空港のモニュメント、地面に突き刺さった石柱これ何じゃ?
広島空港のターミナルビルの入り口付近に設置されているモニュメント。石柱が地面に突き刺さった不思議なものですが、実はこんな意味が込められていたって知ってました?
広島の空の玄関口・広島空港。その空港ターミナルビルと空港駐車場を繋ぐ連絡歩道橋の下に、石づくりの柱がいくつも地面に突き刺さっているモニュメントがあります。
どれも整列しているわけではなく、色が統一されているわけでもない。また、柱の先は “ボキッ” と折った断面のようにも見えたため、
「空から降ってきたイメージ?」
「飛行機に異物が当たらないようここに埋めて…みたいな厄落とし的な?」
など、筆者はちょっと物騒なイメージを膨らませていたのですが、このモニュメントは “地球・一個の球体のために” という壮大なタイトルが付いた美術作品でした。
広島空港の柱のモニュメントは、世界各地に向かって刺さっていた
広島県空港振興課が公開していた資料によると、このモニュメントのタイトルは「地球・一個の球体のために」というもので広島空港開港直後の平成5年に広島県が設置。
photo / 広島県発行 広島空港iスクエア通信
広島の空の玄関口にふさわしく、かつ歓待性を表示する広島空港のシンボルとする ことを目的につくられました。
作者はの岡本敦生氏(広島県出身)。地面に突き刺さった石柱(円柱)は世界各地にある国際空港のロビーを目指すよう、高さや角度が緻密に計算されていて
柱の素材はそれぞれの土地から産出される石や、その土地をイメージさせる金属を使用しているとのこと。
photo / 広島県発行 広島空港iスクエア通信
近づいてみると、どちらに向いて・どれくらい先に行けばその目的地があるかが記されています。突き刺した石柱の先にいろんな世界が広がっている。想像してみるとなんだか不思議な気持ちにもなります。
そんなモニュメントですが、民営化された広島空港が行う新たな工事のために移設される計画があるとのこと。移設されると、モニュメントが表す方向がズレてしまいそうですが、今後どのようになっていくのでしょうか。
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