公開:2016/08/03 伊藤 みさ │更新:2024/07/30
おりづるタワー、展望台から広がる広島の美しさと平和の祈り
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- 広島市 中区 スポット 観光
原爆ドームや広島平和記念公園を一望する広島の新しいランドマークタワー「おりづるタワー」。広島のいまを見つめながら、様々なことを感じられる場所。夏~秋にかけて夜営業もあり。
世界文化遺産・原爆ドームの目の前に、広島の新たなランドマークタワー「おりづるタワー」が2016年7月11日にプレオープン、9月23日からグランドオープンしました。
広島マツダが手掛けた「おりづるタワー」は、地上14階建ての高さ51.5メートル。
最大の魅力は13階の屋上展望台から見渡す広島市中心部の眺望なのですが、展望台に向かうには入場料が大人1700円、中高生900円、小学生700円、幼児500円(4歳以上)が必要。
その価格に対する第一印象は「高い!」。周辺を見渡すと、おりづるタワーよりも高層ビルは幾つもあるため、少々ハードルが高い価格設定のように感じたのですが、
実際に展望フロアからの眺望やその造りや空間、12Fの「おりづる広場」などを見て体験すると、印象はまったく変わりました。
もちろん、スカイツリーのように派手な眺望が臨めるわけではないのですが、ほかにはない展望空間が広がっています。個人的にも『自分の友人には絶対勧めたいスポットの1つ』になりました。
「復興と未来」をテーマにした、広島ならではのタワー。観光客のみならず地元の人にもぜひおすすめしたい、施設内をご紹介します。
屋上階【ひろしまの丘】美しい街並みに復興を肌で感じられるフロア
以下の動画は、おりづるタワーの屋上展望フロア「ひろしまの丘」の様子。
写真で見る、おりづるタワー展望台
おりづるタワーの3~11階はオフィスとなっており、一般客がチケット無しで立ち入れるのは1階(インフォメーションや物販・カフェ)、チケットを購入すると、12階(おりづる広場)と屋上(ひろしまの丘)まで上がれます。
まず1Fでチケットを購入してエレベーターに乗り込み、屋上フロアへ向かいます。
屋上にもカフェがあり、こちらで購入した飲食物を展望台に持ち込むことも可能。
そして、展望台に向かう最後の階段をのぼっていきます。
すると見えてくる大パノラマ!
平和記念公園や原爆ドーム、旧広島市民球場など300度くらいでしょうか?ぐるりとパノラマビューが広がります。「今」の広島の音や匂いをありのまま感じながら、晴れた日には宮島の弥山まで見ることが出来ます。
「ひろしまの丘」という名の通り、フロアは丘のような勾配があり 心地よい風が下から吹き上げて通っていきます。部分的にスロープや階段状になっているため、すきな場所に座ってまったりと風景を楽しむことが出来ます。
この床と柱はヒノキ、天井ははスギを使用しているため、湿度の高い雨の日などにはその香りも感じられるのだとか。
草木も生えぬ不毛の地になるといわれた広島の街でしたが、美しい緑と川を抱く美しい街へと復興した風景が広がっており眩しく感じます。
この街に慣れ親しんだ地元民でも、きっと新鮮な気持ちで眺められるんじゃないでしょうか。その眺めの中には過去の悲しみと未来への希望があり、奥から熱いものがこみ上げてくる、そんな感覚もありました。
優しい木の香りの中で風を感じながら、「丘」に腰かけて何時間でも居られそうです。
12階は「おりづる広場」映像コンテンツから折り紙体験も
12階「おりづる広場」は、一面ガラス張りになっているため、こちらは空調が効いています。屋上と同じように平和公園や原爆ドームなどがガラス越しに眺めることが出来ます。
爆心点や宮島の方角には、ガラス窓に案内も。
このほか、原爆に関する展示や、映像コンテンツなども。
また、折り鶴をつくり「おりづるの壁」に投入することもできます。(オリジナルのおりがみは入場券とセットで購入すると500円、別途購入時は600円)
様々な高さのテーブルが用意されているため、大人や子供など、自分の身長に合わせてテーブルを選びます。ここで鶴を作っていきます。
平和の願いが積もる、おりづるの壁
折り紙で鶴を折ったら「おりづるの壁」に向かいます。
平和への祈りを込めて折った折り鶴を投入。この投入した折り鶴は、ビルの外からも見ることが出来、折り鶴が描かれている縦のラインにみんなの鶴が積み重なっていき、
最終的には「折り鶴の壁」が出来上がる予定となっています。
帰り(下り)は、スパイラルスロープの散歩坂を楽しみながら
タワーの見学を終えての帰り道は、らせん状に降りていく階段とスロープと滑り台が一体となった「散歩坂」で。
中央部に配されたすべり台は緊急時の避難用として設置されたものだそうですが、普段からも使って良いようで「すべり台も楽しいですよ!大人の方が喜んで滑っていかれますよ」と係の方。
ならば…と筆者も滑ってみましたが、傾斜とカーブがけっこうきついのでスピードがでて意外にもスリリングです(笑)
また、ここの壁では「海猿」「ブラックジャックによろしく」「特攻の島」などのヒット作を持つ漫画家・佐藤秀峰氏による特別展を開催。
「平和」をテーマにした作品で、広島ならではの懐かしい街の風景や人々の様子などが描かれています。
筆者が訪れたこの日は夏の暑い日だったためか、スロープを下っていくとスタッフの方が冷たいおしぼりを手渡してくれました。こんな おもてなしも嬉しい。
広島を肌で感じられる、新しい新名所となりそうです。
おりづるタワー | |
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住所 | 広島県広島市中区大手町1丁目2-1(地図) |
営業時間 | 10時~19時 ※時期により変更あり。詳しくは公式サイトにて最新情報をご確認ください。 |
入場料 | ※大人2200円など2023年4月25日より料金改定となります。 |
問合せ | インフォメーションセンター(082-569-6803)※受付時間は10~18時 |
周辺 | 広島市中区グルメ / 広島市中区スポット / 周辺マップ |
関連 | |
備考 | 初夏~秋の夜は24時まで営業する「ルーフトップバー」に変身する 2016年9月23日グランドオープン |
※内容は執筆時のもの。営業を確認してお出かけ下さい。
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